車買った。Z4にした。

車が廃車になって、次の車はZ4にしてみようかなと思っていた。
得意先の中古屋はE89(2代目)を推してくるんだけど、E85(初代)が気になっていたところ、中古屋がしびれを切らしてぶっちしたので、E85にすることにした。


しまった。販売ページが消えている。そりゃそうか、俺が契約したから。
画像検索のキャッシュだけ残ってた。買ったのコレ。

2006年式 BMW Z4 3.0si。初代、つまりモデルコードE85のZ4。

なんでこれにしたのか・・・というと複雑だが、今回事故で唐突に車を失って、やっぱ135iみたいな車の価値って、車に興味ない人には分かんないよねって、身に染みた。

最近の車って、性能でアピールするんじゃなく、七色に光るとか、乗り降りが便利とか、ぱっと見デケェ/イカツイとか、なんか”見て分かる”ような価値に重きを置いているじゃない。
そういうのを馬鹿にして、「俺は本質的な性能の違いに拘るんだ」って鼻息荒く息巻いていたんだけど・・・でも時代も変わって、速度違反は重罪になった。危険運転致死傷罪もできた。

例えば風化しつつあるけど、大分で194km/hで走行していたM235iが、右折車に衝突して相手が死傷した事件。

確かに長い直線で交通量が少なさそうだけど、こんなとこ194km/hで走ってたのは、やっぱ駄目だろう。高速道路じゃないんだから。

でも20~30年前でも直進側に責任は問われたと思うけど、たぶんこんな10:0じゃなかったはず。危険運転致死傷罪も無かったし。これだけヒステリックに騒がれるようになったというのは、社会がより適法に、より安全に、命を大事に考えるように変化してきているということであって、進歩であるともいえる。

車自体も性能競争は頭打ちになっちゃって、適法に安全に・・・という天井の中で差別化しようっていうのが「七色に光るとか、乗り降りが…」とかなんだと思う。するとまぁ、性能に拘って爆走できる車を求めるというのも、ある意味野蛮となってしまったのかなと思った。


そこで、性能はさておき、自分のアクセサリ―というか、ファッションというか、自分のイメージに合う、或いはこういう車が似合う自分になりたい車ってなんだろうな、って視点で車を探した。
その答えがZ4。

自分は工場勤務だけど、通勤はやっぱり高報酬のプロフェッショナル(…になれたらいいな)としてスーツと決めている。これで通勤したらいい感じじゃない?
あと、趣味で妻と毎週テニスに行くけど、テニスコートに乗り付ける車としてもまぁいい感じかなぁと。


Z4はいま3代目まで出ていて、予算的にはどれでも良かったんだけど、初代のZ4にした。
色々理由はあるんだけど・・・まとめるとこんな感じだ。

いくつか補足していこう。


フレンドリーな優しいデザイン

なんかこう、Z4に限らないんだけど、最近の車ってヘッドライトを目に見立てると、なんかこう険悪な雰囲気してない?俺あれあんま好きじゃないんだよね・・・。

人によってはイカツイ、威圧感があって満足 みたいなことを言っているけど、俺はあんな顔するのってウンコ漏れそうな時くらいだから、あーいうフロントマスクの車を見ると、「あーイカツくて格好いい、威圧感かんじるわー」、じゃなくて、「あれ?ウ〇コ漏れそうなのかな?」って第一印象になんのよ。

もちろんそんな見方をしているのは自分くらいで、みんなはギロって感じのデザインのほうが「カッコイイ」と思ってくれるんだろうけど・・・


小さな車体

ハンターハンターでは、「でっけえ車に旨い酒」ってレオリオさんが言っていたけど、車って自分が運転するなら小さい方が良い。デカいと不便な気がする。
二人乗りなんだから、カローラくらい、ヴィッツより一回り大きいくらいで十分でしょ。

そう考えると

初代Z4(E85)全長4,100mm×全幅1,780mm×全高1,285mm
2代目Z4(E89)全長4,250mm×全幅1,790mm×全高1,290mm
3代目Z4(G29)全長4,335mm×全幅1,865mm×全高1,305mm

と、Z4も代を追うごとにドンドンデカくなってっちゃってて、3代目とかは自分のイメージと違うんだよね。

ちなみにボディサイズの参考

初代Z4(E85)全長4,100mm×全幅1,780mm×全高1,285mm
135i(E82)全長4,370mm×全幅1,750mm×全高1,410mm
86(トヨタ)全長4,240mm×全幅1,780mm×全高1,310mm
ヴィッツ全長3,885mm×全幅1,695mm×全高1,500mm
プリウス(6代目)全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,420mm
ロードスター全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,235mm

という具合で、ヴィッツ≒ロードスター<Z4(E85)<86<135i<プリウス というサイズ感だ。二人しか乗れない割に、Z4(初代)は既に十分デカい。が、2シーターとしてはそこまでデカいわけでもない。


便利な幌

ソフトトップかハードトップか・・・

これも迷ったポイントだ。幌=布でしょ?穴開けられたり、切って中のもん盗まれたりしそう。
それに、屋外駐車だと屋根が日差しで痛むんじゃないかなって。

だから最初のうちはSLKとか2代目Z4(E89)、コペンのような、屋根が硬い材質でできているタイプのオープンカーをを考えていた。

が、幌って一回変えると50万円も60万円もするもんだと思っていたけど、ディーラーで交換しても30万円ほどだという。ホントは30万円の修理って言ったらひっくり返るんだろうけど、135iとかに乗っていると、まぁ高いかなー程度の修理代である。そのくらい修理代掛かる故障個所なんてあちこちあるからね。

更に探してみると、近所の幌替え専門店だと6万円(これって工賃のみ?)だという。

幌がいくらするのか分からないけど、(工賃+幌で20万円を超えるのは稀)とあるから、20万円かからないんじゃないだろうか。純正品とは違うんだろうけれど、下手するとタイヤがもう2輪多い程度の話なんじゃないかって気がする。

となると、いたずらは困るけど、社内に貴重品は置かないし・・・ガラスとかドア、鍵壊されたり10円傷やられるより、下手したら屋根切られた方が修理代が安いんじゃないだろうか。

んじゃ屋根は幌でも鉄板でもどっちでも良くない?となった。
もちろん、遮音性とかエアコンの機器とかいろいろ考えると鉄板屋根のほうが若干良さそうだけど・・・

しかし、耐久性について落ち着いて考えてみると、鉄板屋根のオープンカーってつなぎ目どうなってんだろう?
コペンなんかは間にシートのようなものは無かったから、モールというかパッキンみたいなやつで防水しているんだと思う。

試しにZ4(E89)を調べてみよう・・・こんなときAutoPart-Fは超便利。
ほうほう、屋根はこういう2分割なのね・・・

この継ぎ目はどうなってんのかというと・・・
なるほど、ぐるっと一周パッキン入っているのね。

ドイツ車ってパッキン痛むけど、結構高いんだよなぁ・・・どれどれ

①54377192493シール F ルーフ シェル140,448円
③54377192951R ルーフ シェル シール191,910円

おーう・・・高いなホント・・・。
互換もちょっと探してみたけど、だいたい1,000USD~1,500USDくらいだから純正品を円で買うのと大して変わらん。

他にも古くなるとパネルの中に水が入っちゃってパネル交換、って事例も海外だとチラホラ書いてあって、意外と幌よりハードトップのほうがランニングコストが安いともいえんかもしれんぞ、考えになった。

それに前は白い135iに乗ってたから、車体を白にしたかった。
ソフトトップだとボディが白でも幌は黒になるから、なんかツートンでオシャレな気がしたってのもある。ハードトップだと屋根も白になるけど、つなぎ目が目立ってなんかあんまり格好良くないかな・・・という気がした。

ロードスターとかコペンより便利かも

あとはそうだな、ソフトトップならマツダのロードスター、ハードトップならコペンとかロードスターRFもあった。そっちはMTも選べるから悩んだんだけど、初期段階で候補から外した。

というのも、マツダのロードスターとコペンなら数日乗ったことがあって分かるんだけど、ほろ開閉がひと手間あんのよね。いや、大した手間じゃないんだけど・・・

ロードスターは基本的に幌が手動。慣れたら人力で乗ったまま開け閉めできるって言うけど、結構面倒そうだ。スクリーン(リアガラスの代わりに透明なビニルが貼ってあるところ)が変な折れ方とかしないかだって見ないといけないし。

コペンはフル電動オープン!と、言っているのだけれど、フルじゃないんだなぁ―これが。
スクリーンロックって言って、フロント窓と屋根を繋ぐロックがあって、ココは手動なのだ。たぶん現行のほうもそうだと思う。
ロックは左右の端についていて、コペンは小さい車だから運転席に座ったまま助手席側のロックも十分外せるんだけど、いちいち車に乗り込まないと開閉できない。

Z4は自分が買った初代のE85なら、スクリーンロックは電動なのだ。だから、ボタンを押しているだけで開閉できる。ちょっとした手間の問題なんだけど、頻繁に開閉するかどうかって、このちょっとした手間で差が出ると思う。

特にZ4の場合、外からキーレスで幌を開閉できる。エンジンが止まっていてもだ。
だから、乗りこむときにリモコンでガーっと屋根開けて、荷物を助手席にポイポイっと入れて、バンと乗り込んで出発できる。横が狭いときとか、風が強いときとか、ドアパンチしないかヒヤヒヤするんだけど、流石に屋根全開だとドアに受ける風が小さいから、いろいろ安心。
ドアを開ける隙間が無いような場合も、ちょっと股関節がきついけどドア開けずに乗り降りできるし。

幌が小さい

あとは・・・BMW120iカブリオレとか、BMW330Ciカブリオレなんかも考えた。
やっぱり4座のほうが安心だ。荷物置き場としても使えるし、誰か人を載せることもあるかも・・・

と、思ったが、荷物は送れば良いし、人を載せるならセカンドカーかレンタカーを使う。

そんなことより、毎日の通勤で幌の開閉が速いかとか、壊れにくいかのほうがよっぽど重要だと。
幌が長いとそれだけ開閉時間は長くなる。
それに屋根が長いと付け根部分は結構力が要るわけだ。当然、屋根が長ければ頑丈なメカにしないといけなくなって重くなるし、その重いメカを動かすための装置もごつくなる。

というわけで見た目のスタイリッシュさもさることながら、メンテや使い勝手も考えるとバッサリ二人乗りで行くことにした。


トランクが意外と大きい

あと最後に決め手になったのがトランクだ。

Z4のトランクって意外と大きくて、容量で言うと260Lあるそうだ。
135iのトランクは370Lだったそうなので、2/3ほどだ。トランクスルーでもないし・・・

とはいえ、このくらいあれば国内旅行にスーツケース2個持って行ってお土産積むくらいは余裕かなと。

ほかの車と比べてみると

Z4初代(E85)260L
(”屋根をたためないモード”にするともうちょっと入る)
Z4 2代目(E89)160L(屋根閉時は310L)
Z4 3代目(G29)281L
マツダロードスター130L
マツダロードスターRF127L
ホンダS2000143L
フェアレディZ34241L
コペン(L880)不明/超狭い
(ただし、屋根閉時は258L!)
S660無い。
(ただし、屋根閉時は屋根入れがちょっと使える)

というわけで、車体の大きさの割にはトランクがデカいのだ。

結局、車の用途が
・通勤
・買い物
・旅行

くらいなので、どのくらい積めるか・・・国内旅行に不自由なくいけそうかどうか?というところが最後の検討事項になった。


そんなわけで、パッとピット買ってきたわけだ。まぁ、車検残ってなかったから、車検整備やらで1カ月くらいかかるとか言われちゃったけど・・・待ち遠しい。

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