警告:OIL +1L

警告灯がついた

上手く写真が取れなかったんだけれど、Z4でポーンと警告灯とオイルチェックランプがついて、インフォメーションに

[□   ] OIL +1L

と表示された。これはBMWあるあるらしく、「オイルが減ったので足せ」という表示である。

前乗っていたE82 135iはターボエンジンだったことと、買った店がメンテナンスのお伺いをしょっちゅうしてくるので、そこで半年に一回はオイルを替えてたから出なかった。

今のE85 Z4はエンジンが自然吸気だし、まぁ元が安く乗りつぶすつもりでいたから、あんまりオイルに気を使っていない。
・・・と言い訳してみたが、実際のところ忙しすぎて一瞬で1年経ったのが実情である。

ただ、オイルに関してはオカルト的な部分もあると思う。

オイル交換頻度

オイル交換というのは車好きの間では頻繁であればあるほど良いとされていて、前乗っていたギャランVR-4なんかは3,000km~5,000kmに一回は交換していた。

これは一般論として2000年前後の国産のターボ車であれば、メーカーが3,000km~5,000kmあるいは半年での交換をうたっており、まぁこんなもんなのである。

ただ、ヨーロッパは環境意識高い系なので、あんまり廃油は出すなと。ぎりぎりまで使えるように設計しろという圧力があって、ドイツ車なんかはメーカーが謡っている交換サイクルが滅茶苦茶長い。

例えばz4の取説を抜粋すると

あんまりはっきり書いていないが、少なくとも2年に一回は替えとけ・・・に近いような書き方になっている。
実際にはInspection IIというシステムが、走行条件に合わせて判定してくれることと書いているが、実際としてこれはあらかじめ設定した走行距離に達するとお知らせが出るだけの機能っぽくて、デフォルトだと2万キロになっている。
うちのz4だと前の交換から5千キロ走っているので、エンジンをかけると「あと15,000kmでメンテしろ」と出る。

2年2万キロくらいの設計だろう。

ところがだ、このブログは人通りが少ないからこんなこと平気で書けるけど、xとかスレッズに2年2万キロなんて書いたら、ものすごい反論が巻き起こるのは容易に予想ができる。
「日本の道路事情は本国と違う」「車がかわいそう」「見えないところでスラッジが・・・」

こういうコメントは一歩引いて眺めると、無知に対するアドバイスとか、或いは嘲りといったものではなく、どっちかというと「そんな交換頻度でも良いという現実であってほしくない」という焦りというか、願望みたいなのが透けて見える。

頻繁に交換しろって言っている人の殆どは、自分も頻繁に交換しているんだと思う。
そしてそれが正しいことで、賢いことだと思ってこれまでやってきたし、人にも勧めてきた。それが間違っていたら、「あ、最近はそうなんだ、知らなかったわ」と受け入れるべきだが、なかなかそれはできないのである。だから、そういう必死の反論をしたくなる人であふれかえってしまう。

・・・ま、かくいう私も滅茶苦茶頻繁に変えてたから、人のことは言えないんだけど。

実際のところどのくらいで替えるか・・・

とはいえ、不安はある。「日本の道路事情は本国と違う」というのは一理ある。

オイルの劣化条件はいろいろあるが、エンジンを掛けたとき/切ったときに生じる劣化、つまり始動回数に比例するような劣化は想像できる。

例えばエンジン始動時はエンジンが冷えているから、ピストンの隙間が金属の熱収縮でほんのわずかに小さくなっている。このため、連続運転中に比べて隙間が大きい。この隙間から吹き抜ける爆風をオイルで受け止めているし、ピストンの上下動作時に燃焼室に取り残されて燃焼に直接さらされるオイルの量も増える。

逆にエンジンが止まった後はエンジン内の空気がわずかに湿気を含んでいるから、エンジンが冷えていく過程で湿気がオイルに吸収されて、オイルが乳化する。

他にもいろんな要素が絡んで、走行距離に比例しない劣化が積みあがるのは説得力がある。

・・・が、「ドイツはアウトバーンがあって走行距離が長い」からって本当にそうか?
そりゃまぁそうかもしれないが、ドイツって言っても広い。結構市街地だってある。普通に日本と同じように短距離通勤に使われているベンツとかBMWもあるだろう。
たぶん、各車の1回の平均走行距離みたいなのを統計すると、日本よりドイツの方が長い側にピークが来るだろうが、一方で一回10km未満のエリアにもそれなりの比率が入ってくるのではないか?
だって日本だとBMWとかベンツって高級車だけど、本国ではトヨタ車みたいなもんだから、1シリーズなんかはヴィッツみたいなもんだし、主婦とかが買い物とか子供の送迎の足車に使うような車でしょ?そんなアウトバーンぶっ飛ばしてとか、町の反対まで買い物に行ったりとかしないだろ。

つまり日本みたいな使われ方をドイツでしている層はレアではなく、大多数ではないが無視できないレベルには存在するのではないだろうか。そういう場合に日本みたいな使い方で使ったら壊れるようなオイル交換頻度を提示するか?普通はしないんじゃないか?

そうすると15,000~25,000kmで替えろって言ってるけど、この15,000kmくらいが日常的に短距離で使っている人たち・・・の交換頻度なんじゃないかな。

1年1万キロ

というような考察をしたうえで、だいたい1年に一回、或いは1万キロに達する前に交換・・・くらいでいいんじゃないかという結論になった。

じゃあそろそろ変えないとなぁ・・・。

とはいえ、土日は家関係で予定が詰まっているし・・・でもこのオイルが足りないランプが付いたら、200km走行する前に足せとある。

交換するときは足した新しい分と、古い分が選り分けられるわけでもないから、足してすぐ交換したら勿体ない・・・ので、本当は経済的なことを考えれば、足す必要が出たタイミングで交換もしてしまった方がよさそうだ。

とはいえそうもいっていられないので足すか・・・

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