こんにちは。
今日はChikirinさんの日記を紹介します。
メインは社会問題
間が空いてしまったブログ紹介シリーズですが、この記事は5/2に手を付けて手付かずになっていました。なんだか紹介記事が書きにくくなったんです。
もともと、私がこの「Chikirinの日記」に流れ着いたのは、DIY関係でした。ちきりんさんは、ここ数年前に自宅をリノベーションしていたので、それ関係の記事が多かったようです。
私の中ではChikirinさん=トイレを作ってる人 だったんです。
社会問題に関するコメントの記事が続いていたので、どう触れたらいいかなと考えあぐねていたのです。
とはいえ、最近の記事「GoToキャンペーン大混乱について」を読んで、見方が変わりました。
ブログを購読する際、本文や前後の記事を読んで決めちゃうんですが、本来はプロフィールとか読むべきでしたね・・・。ちきりんさんはDIYがメインではなくて、社会問題を「そんじゃーね」の締めでぶった切る社会派ブロガーなのでした。
で、私はこの「GoToキャンペーン大混乱について」は非常に分かりやすく、漠然とこんな感じなのかなと思っていたことが、奇麗に文章になっていて素晴らしいと感じたわけです。ぜひ読んで欲しいです。
GoToキャンペーンについてなるほど。
まずGoToキャンペーンの目的が、どうも漠然として・・・その状態で良しあしを考えるから、わけのわからん議論になっているわけです。前述の記事では、これを端的に、シンプルに分かりやすく整理しています。
<目的>
①地方の観光業者が潰れないようにするため
②観光業者に払うお金は、お金が余っている人に払わせる。補助金はその呼び水。
③東京が除外なのはポピュリズム対策でしかない。
なるほどという気がします。①はまぁ当たり前といえば当たり前で、②は確かにそうだなぁ、③は言われてみればそういうことか というのが私の感想です。
これを前提に考えれば、大抵の批判はお門違いというのが分かります。
・なぜ今GoToキャンペーンなどするのだ。 |
普通の会社ならキャッシュフロー的にそろそろ破綻するから。 |
半年後にずらしてもいいかもしれないけど、苦しい観光業者は大半潰れた後で、大手など体力がある観光業者がウマウマするだけになる可能性が高いんじゃないかなと思います。
観光業者が潰れたら、まわりまわってみんな困るでしょう。いや、旅行先が無くなるとかじゃなくて、もっと経済的な意味で・・・。
・中間業者に取られまくりだ。これなら直接払えばいい |
直接払ったら1兆円じゃ全く足りない。 (観光業に携わる人の一人当たり30万円ほど) でも、半分税機で払うっていうキャンペーンだと、1兆円分が一般人の財布から出るんだから、中間業者が50%とかアホみたいにボラなければ、直接払うより効果が大きい。 |
あとは、個人的な見立てですが、結局中間業者だって支援すべき対象のうちに入ると思うんですよね・・・
確かに、旅行代理店や宿仲介サイト、さらに広告業なんて虚業だ、人の稼ぎを掠めるやつらなんて潰れてしまえ・・・という論は、理解はできます。
確かに本当に利益を掠めているだけのなくてもいい会社もあるかもしれないけど、それが全部とは考えにくいでしょう。少なくとも宿や交通機関がスムーズに手配できることで、私は旅行に行く気になるわけですからね。だから、掠めているかどうかは詳しく分析しないと分からないでしょうが、分析しているのを見たことがありません。ということは感情的に断じているのであって、根拠はなさそうです。
まそもそも、中間業者が常軌を逸して中抜きできないように競争原理を働かせるのが妥当な解決策でしょう。その辺は公募にしたり個人手配の宿予約が対象になっていたりと、この政策は一通り考慮して設計してあると思うんですよね。
・旅行する余裕がある人に支援は必要ない/金持ち優遇だ。 |
「お金に余裕が無くて旅行に行けない人」を助ける政策じゃないですからね。これは。 |
これ当たり前のことなんですが、恩恵を被ろうといろいろ調べてるうちに、いつの間にか目的がすり替わってしまう。「欝々して旅行に行けなかった我々が、旅行で楽しむため」の政策だろう。となってしまう・・・まぁ、これは私とごく一部の人だけの話かもしれませんけどね。
このキャンペーンは、「やたらと貯金を溜め込んだ人」のお金を、都合のいいタイミングで誘い出して、「苦しい観光業者の養分にしよう」って計画ですからね。
誘い出すコストとして1兆円はどうなの?ってのはありますが、効果を考えるとこれより小さくては観光業を救えなさそうだし、やむを得ない支出かなという訳です。
こうした視点で見ると、このキャンペーンは巧妙に出来ていて、半額とか言いつつ現金で35%しか税金で持ってくれない。残りは旅行先でしか使えないクーポンを15%で支給になっている。結局、半額で旅行に行けるように見せかけて、65%は財布から持ち出しになって、15%分のお土産か現地アクティビティのオマケが付くというわけです。
更に付け加えると、一部の人はこの15%を使い切れずに旅を終えるだろうし、残りの一部の人はこの15%を使い切る為に、更にお金を使うでしょう・・・一見、お役所的にアホな政策に見えるけど、落ち着いてみると巧妙に金を使わせようとしている、なかなか老獪なキャンペーンだと感じるわけです。
だから富裕層に支援が行って不公平だってのは分からなくもないけど、ぱっと見のお得さほど、実態はお得ではないかもってとこです。従って、キャンペーンの適用が受けられなくても大した損では無いし、受けられたとしても大してお得ではないかなって気がします。
実は凄い人だった・・・
しかし、自分のブログの記事を書こうと、今まで見ていなかったページも見始めたら、超凄い人なんですね・・・Chikirinさんって。
ブログを遡ってみると、最初の日が2005年3月!Wikipeiaにもページがあるくらいの超大御所でした・・・。
てっきり30代中盤のおじさんかなって印象だったんですが、私が生まれた日にはすでに証券会社に勤務していたという、バリバリ年上の女性だったようです。
ということは逆算して・・・えっ、その歳からトイレ作りとかリノベとかバリバリ始める?
やっぱり、凄い人は凄いんだなぁという驚きと、今まで全く知らなかったし、ブログを読んでいても全く気付かなかったというダブルに驚きです。
いやしかし、いろいろ遡ってブログを見ていると、秀逸な記事が色々あって、さっぱりこの投稿を書くのが進みません。
全部が全部「あぁその通りだ。凄いなぁ」というわけじゃないんですけど、さすが女性の視点から切ってるなぁという記事があったり
※昨今の結婚しない化は女性の高学歴化の影響・・・と論じてます。一理あるかなって気もしますが、私にはよく理解できませんね・・・。
自分は嫁さんのほうが高学歴だし、両親も母親のほうが、祖父母も祖母のほうが高学歴だからなぁ。ただ3世帯とも男が稼いでいる(た)けど・・・
これは刺さりました。「なぜ今は?」と言いますね。例の未婚化もそうだし、記事に取り上げられていた「ホームレス問題」もそう、車離れとかもありますね。
「なぜ今は?」って取り上げ方は、要するに「昔はよかったのに、どうして今は悪くなったか。」っていう昔に戻りたいっていう思想なんですよね。ほとんど記事の受け売りですが・・・ぜひリンク先の記事読んでください。
少なくとも昔に戻ることはできないし、更に昔よりは今はきっと良くなっているはず。悪く見えるのは、新しい問題が出てきたからであって、すべきことはタイムマシーン探しではなくて、目前の問題の分析と解決ですよね。
だめだ・・・キリがないのでこの辺で。
おしまい