100万円以下のオープンカー

次の車を考えるうえで・・・何を買うかだ。

そもそも交通事故の基本としては、「元に戻す」が原則であるからして、本当は前の車と同じ奴が欲しい。とはいえ、後期型135iのMTで7万キロ前後を探すとどうしても200万近くなる。

それに今乗っていたやつはウォーターポンプの修理に40万だとか、バッテリー交換に5万だとか、センサ類の交換に10万だとか…etc。それなりに整備して乗ってきたものなので、未整備の中古車にあたったらまた1から交換である。

そう考えると、やっぱり違う車にするのもアリなのかなぁ等と考える。
つまり、「これまでと全く違う車に乗る」という体験を一つの付加価値と捉えて、無形の財産として回収したほうが損が少ないんじゃないかって訳だ。

例えばもう近所に飛ばすような道路は無いのだから、ゆっくり走って楽しむような車・・・たとえばオープンカーとかにしてはどうかなと思っている。

オープンカーというのは、一見してスポーツカーというか、高速走行に向いた車だと思われがちだ。
しかし実際はそうではない。オープンカーはどうしても走行性能が落ちる。なぜかというと剛性を出すには重くなるからだ・・・。

これは原理的な問題で、最近の車はモノコックボディといって、車体の強度を外板で持たせている。つまり、ティッシュの箱をイメージしたような構造になっているわけだ。
ここでオープンにしたろ、って上を取っ払ったティッシュの箱を考えてほしいんだが・・・上を取っ払う前に比べて著しく強度が落ちるのは想像にたやすいだろう。

もちろんこれは常識的なことで、メーカーも十分に分かったうえで車を販売している。
オープンカーの場合のメーカーの対応は大きく三種類

①小さく作る。小さければ受ける力が少ないので、剛性の問題が出にくくなる。

②ノーガード。オープンカーは歪むものだと受け入れて軽く作る。

③補強。がっつり床を補強して合成感を出す。

具体的な車種を上げると、
①:コペン、ビート、MR-S、BMW Z3・・・
②:マツダのロードスター
③:メルセデスベンツSL,SLC,SLK,BMW Z4とか

という感じか。明確に①~③に分けられるわけではなく、どんなオープンカーも大なり小なり補強に力を入れている。例えば②の代表格として挙げたロードスターだって、初期から多少の補強はしてあるし、代替わりにつれて色々補強が増えている。

しかし、どれをとっても屋根付きのクーペスタイルのほうが剛性や重量的に圧倒的に有利であり、オープンモデルは不利である。


が、まぁいいじゃない。
「車は速ければ何でもいい」って言ってきたけど、そろそろそんなスタイルを変えてみたって。

とりあえず、仮の足車にでもということで、100万円以下の車種って何あるかなとピックアップしてみた。

滅茶苦茶いっぱいあるな・・・

日本車

トヨタ

ソアラ(4代目)。一応4人乗りだけど、実質2シーター。
ターミネーター2で、敵側の液体金属ターミネーターが最初に殺害したオバチャンが乗ってた車。
電動格納式ハードトップで、エンジンはV8。T/MはATのみ。駆動方式はFR。
結構ありかな?と思ったけど、サイドブレーキが足踏み式(涙)ってのはなー。

ソアラ(4代目)のレクサス版。2004年までがトヨタで2005年以降がSC。

MR-2の後継。基本はヴィッツだけど、エンジンが後ろに乗っているので、トランクが前にある。
屋根は幌で手動式?エンジンは直4の1.8LでT/MはATとMTがある。駆動方式はMR。

セリカの幌モデル。かなりレア。でも痛んでいる1台しか出回っていないので、これは無いかなぁ。

オープンカーと言えばコレ。
今売られているのが4代目なんだけれど、1~3台目が100万円以下で多数流通している。
屋根は幌で手動式。排気量は1.6~2LでMTが多い。
4代目には電動ハードトップのRFもあるんだけれど、まだ100万円代になっていない。

北米三菱がギャランをベースに作ったなんちゃってスポーツカー。
4代目まであり、意外と北米では人気らしい。2代目は映画ワイルドスピードで主人公のブライアンが乗っていたので大人気(最初~中盤に乗っている緑のやつ)。

日本に逆輸入されていたのは3代目で、安価で流通しているのは3代目のようだ。この3代目エクリプススパイダーは、ワイルドスピードX2の序盤で使用されている紫色っぽいやつ。

なんと左ハンドルのまま国内で販売されたので、三菱車なのに左ハンドル。

日産の有名な2シーターのスポーツカー。
安価で売られているのはZ33と呼ばれる5代目モデル。2002~2008年製。
排気量は3.5LでFR。ATとMTがある。
屋根は幌で手動。

英国日産がマーチをベースに作ったオープンカー。
このナリで電動ハードトップである。
屋根が開く以外は完全にマーチである。

有名なオープンカーその2.ダイハツのコペン。
コペンは初代と2代目があって、100万円以下はほぼ初代。
ATとMTがある。屋根は電動ハードトップ。エンジンは全車ターボ。
球数も多いし、有力候補の一つ。

ホンダのスポーツカー。
屋根は幌。MTしかない。ガチ勢に戻るならありだけど・・・

メルセデスベンツのオープンカー
安く流通しているのは2代目。ATのみ。
あんまり人気が無いんだけれど、やっぱり屋根の開閉が壊れるからだろうか・・・。屋根開閉用の部品を独自製造する副業をしている人を知っているから・・・。

ダイムラーの独自ブランドスマートの2人乗りの車。
ドイツ車だけど、エンジンは三菱製。これもまた渋い。

135iのオープンバージョン。
エンジンは2LでATのみ。屋根は幌。この幌って手動なのかな?
(後期型は電動)

335iのオープンバージョン
こっちは120iカブリオレと違って電動式ハードトップ。
やっぱり壊れるのかなぁ。

北米BMWのオープンカー。3シリーズコンパクトをベースにしている。(エクリプスみたいな成り立ち)
映画007ゴールデンアイで主人公のジェームズボンドが乗っていたのがコレ。(ボンドカーは基本的にアストン・マーチンなのだが、いろいろ政治的な思惑があったようだ。)
MTとATがあるが、値段はどっちも同じくらい。なぜかMTは左ハン、ATは右ハンしかない。
幌は手動のやつと電動のやつがある

BMWのスポーツカー。ATモデルが安い。
100万円以下は初代のモデルのAT。
初代と2代目があって、100万円以下は初代の方。初代は電動ハードトップ。

おなじみのミニクーパー。3代目まであり、大抵初代。
屋根は幌で電動式。
エンジンは無印が1.4l、クーパーSは1.6Lのスーパーチャージド

アウディがゴルフをベースに作ったオープンカー。
初代と2代目があり、現存しているのは大体2代目のほう。
デカいわりに2シーターだったり、スポーツカーのくせにFFということで大変不人気。4WDモデルもある。
幌は電動開閉で14秒とかなり速い。

ビートルのカブリオレ。幌は電動。
エンジンはしょぼいしATしかないが・・・雰囲気的には格好いい。


こう考えると、メンテ代を考えると国産車が良いんだけど・・・

国産車はゆっくり流す系の車が少ない。敢えて言えばソアラあたりがいいんだけど、いくら何でも足踏みパーキングブレーキは無いだろぅ・・・ダサすぎる。

整理するとこんな感じかなぁ。
お金を考えないなら3シリーズカブリオレ、SLK、Z4がいい。
予算的にどれもATのエンジンが2L程度のモデルになるけれど、まぁ普通に走るなら2000ccくらいでいいよね。SLK/Z4は荷物の積載性に不安があるけれど、それを補うくらい格好いい。3カブはスペシャル感は劣るけど、その分使いやすそうだ。

でも、年式的に屋根が壊れそうで高額修理になりそうなんだよなぁ。

使い勝手とか安全性を無視すればコペンが良いんだよなぁ。
昔、この初代コペンが代車で出てくる車屋に出入りしていたので、良く運転していた。AT仕様でも結構楽しめた。屋根も電動だから便利だしなぁ・・・
ターボだし結構早いってのもある。
でも、車高が低いから今時みたいに、ライトだけ立派な倉庫みたいな車が多いとまぶしそう。

それに最近何でもかんでもクロスだ。カローラもクラウンも、ポルシェもランボルギーニも・・・そのうち三輪車クロスとか、車いすクロスとか、和式便所クロスなんかも出てくる勢いだろう。
そんな中、今回みたいに例えばヤリスクロスが突っ込んできたら、コペンだったら下に潜って最悪死んだり、首を折ったりしていたかもしれない。実際、135iもどう考えても低速で激突したら損傷しないであろう、ボンネットの上とかを損傷している。
そう考えると、コペンクラスはちょっと気が引ける。

コストは妥当なんだけどバランス的に絶妙なのが、ソアラ、フェアレディZ、MINI、120iカブリオレ、Z3といったところか・・・。

あと、今回廃車処分について調べて分かったけど、不動車でも20~40万円で引き取ってもらえる。
なので、例えば70万円の車を買ってすぐ壊れて走らなくなっても、70万円の損ではなく30~50万円の損にしかならない。
そう考えると、2桁万円の車なら大きな故障したら廃車くらいの勢いで載るのも一つアリなのかもしれない・・・。うーむ。

あと100万円こえるけど、レクサス IS250Cコンパーチブルとかも結構よさげ。って調べたら、これも足踏みかぁ。うーん。

車選びは難しい。