マナーブームとかあったじゃない?
あれで量産されたマナー講師って職業がある。
本当に必要なマナーを教えてくれるのはありがたい。
マナー講師様である。
一方で、教えることが無いと仕事が終わっちゃうからって、謎マナーを作るマナー講師が台頭してきた。教わる方も「へぇーそんなのがあるんですか!」のほうが得たものが大きく感じるしね。
謎マナーを作るっていうのは、これまで失礼じゃなかったことを失礼なことにしちゃう、って意味で失礼クリエーターといったほうが適切だという。
なので、私はマナー講師と失礼クリエーターは明確に分けて理解している。
その中で、「了解しました」をクリエイトしたクリエーターを調べてくれたのがこの話。
「了解しました→NG」「承知しました→OK」になった過程を丁寧に追った2016年のルポ。この謎マナーの起源がたった1人のWEBライターの「感覚」でしかなかったことを突き止めていて痛快↓
— まことぴ (@makotopic) October 8, 2024
「了解しました」より「承知しました」が適切とされる理由と、その普及過程について https://t.co/1oW5nnLjVc
つまり「了解いたしました」の失礼はこの人の作品ということらしい。
ただ、他にもいろんな作品があるけれど、全部が全部この人のものという訳ではない。
マナーなんてこのくらいシンプルなほうが良い。
・・・と、思って読み返したら、結構あれはダメこれはダメって書いてあるな。
書き方が柔らかいせいで、「なんだテーブルマナーって言っても堅苦しくないんだな」という印象を受けただけだろうか・・・
マナーって大事だし、無自覚にやってしまうマナー違反が無いか不安ではある。それについて体系立てて教えてくれるマナー講師というのは意義のある職だと思う。
ただ、難しいのがあくまで一般論を題材としているから、他のマナー講師に対して差別化が難しい。付加価値を生み出していくのが難しい職種でもある。
だからといって、自分の感じとかをさも一般論かのように謳って新たなマナーを作ってしまう、その慢心には嫌悪感を抱かざるを得ない。自分に賛同するものをマナー優秀者とする一方、賛同しないものを暗にマナー違反者とする面など、「自己の栄達を図るために他人を貶める輩」に含められてもおかしくないと思う。