先日、自治体の選挙があった。
なかなか出かける準備をしない妻に対して、私はイライラしながら「選挙は終了間際になると混むから、早く行っとこう」と促したのだけれど、妻は「大丈夫!混まないから。これまで、混んだことあった?」
・・・うーん、あった気もするが・・・無かった気もする。と結局、終了間際に行くことになった。
投票所になっている近所の学校についたところ
「あれ?もう終わった・・・?時間を間違えたかな・・・」
というくらい空いていた。駐車場は1台も止まっていないのである。
もちろん、勘違いでは無くてちゃんと投票所はまだ空いていて、投票して帰ってきた。
帰り際に別の車が入ってきて、我々と入れ違いになった。
う~ん、そんなもんか・・・なんとなく釈然とせず次の用事に向かった・・・
(でも、予定していた買い物ができなかったから、やっぱり早く出たほうが良かったんだって!)
数日後、自治体のウェブサイトに投票の推移の表が出ていた。

投票率は驚異の32.8%・・・。まぁ、事前投票もあるから・・・と思ったら事前投票は600票前後で、最終的な投票率はやっぱり1/3程度である。うーん、これはこれで、何か問題を感じる。
しかしこの表から何かわかるだろうか・・・?
Copilotに画像からエクセルデータとグラフを作ってもらった。グラフはトンチンカンなグラフができたんだけど、エクセルデータはちゃんと文字起こしできていたから、それを使ってグラフを書いてみるとこうなった。

男女別投票数の累計を重ねて、時間ごとにプロットしたものである。
累計なので、ひとつ左の値との差が、その区間の投票数ということになる。
この視点で見ると、やはり選挙終了間際の19時~20時に累計投票数が2倍になっているということは、全投票数の半数がこの1時間に投票されたといえる。
終了間際が混むという私の認識自体は間違いなかったのだ。
間違っていたのは投票所のキャパに圧倒的な余裕があったことだ。最大でも投票率は100%を超えないのだから、今回の3倍が最大である。駐車場でいえば7~8台は停められるのに、次の車を含めても2台しか使用していなかったから、仮に3倍来ても大丈夫だった。
だからまぁ、妻の解釈は正しかったのだが。
ところで、ここで男女を重ねずに並べてグラフを書いてみると、男女間の投票数の相関を見ることができる。

なんと19時までは男性投票数の方が多いのに、19時を過ぎると逆転して、総投票数としては女性の方が多いということになる。
つまり、男性の方が終了間際を避ける傾向があるのに対して、女性の方が終了間際に行きがち・・という偏りがあるともいえる。
もちろん、半数近くが終了間際に投票しているという意味では男女ともに一緒で、あくまで“偏り”という微差の話なのであるが・・・
そう考えると、「妻の動きが遅い」というのは我が家に限った話ではなくて、広く一般的な男女の違いであるということが数字で確認できた。・・・と納得した。