公道の側溝のふたを踏み抜くとどうなるのか

実は去年の夏、Z4で家の前にある側溝のふたを踏み抜いてしまった。

また車を買い替えかぁと落胆したが、いろいろあって公費で修理してもらった。


ことの発端は、”エキスパンションタンクからの水漏れ”。BMWあるある。

国産車と外車の大きな違いの一つが、冷却水の取り扱いなのよ。まず、エンジンの冷却水というのは冷却効率を高めるために、100℃以上で使う。するとそのままだと沸騰してしまうから、圧力鍋と同じ原理で、沸騰しないように圧力をかけて使っている。

ここで、エンジンと放熱用のラジエータに圧力がかかっているところまでは共通なんだけど、予備の冷却水を入れておくタンクも加圧するか/しないかが異なる。国産ではタンクは加圧しない。外車はタンクも加圧する。
この違いのため、予備の冷却水が入っているタンクは、国産の場合はリザーバタンク、外車の場合はエキスパンションタンクと呼ぶ。

エキスパンションタンク式のほうが、循環する冷却水の量が大きくなり温度変化が安定するとか、圧力キャップのレイアウトの制約がなくなるといったメリットがある。リザーバタンク式の場合は、温度変化で生じた冷却水の体積を吸収させるための弁(ラジエータキャップ)が必要で、このバルブはエア抜きを兼ねるのでどうしても冷却系統の一番高いところにつけなくてはならない。具体的にはラジエータの上の部分で、ボンネットを開けたときに正面の位置に鎮座しているアレである。

というわけで性能的にはエキスパンション式のほうが有利なんだけど、大きな欠点があって、「タンクに圧力がかかってる」ってこと。タンクは金属で作ると高くつくから、今どきはプラスチックでできている。プラスチックで圧力鍋を作ったら、どんなまずいことがあるか考えればわかってもらえると思う。

古くなったBMWでまずトラブルを起こすのがこのエキスパンションタンクの劣化。うちの車も水が減り始めたので交換した。

その帰りのできごとである。


(つづく)

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