ちょっと気になったことが・・・
いつも読んでいるこのブログ
チップの選別機の組み立てhttps://shigematsu.org/?p=34123
共振式振動フィーダを組み立てている話なんですが、バイブレータ(振動モータ)を逆方向に付けているんですよね。
これ良いのかなとふと思ってコメントしようとしたら、
って感じでコメントできなかったんですよ。
スマホからやっても一緒だし、何かで弾かれてしまうんだなぁ・・・。
この手の機械に詳しくない人は置いて行かれてしまうと思うので、簡単に解説すると・・・
まずバイブレータというのは振動モータの一種で、モーターの両端に錘が付いていて、電源を入れると回転してブルブル振動する装置です。
スマホのバイブも同じ原理で振動しているから、似たようなものです。
ただ、スマホのバイブはmW単位ですけど、これはkW単位なので百万倍くらいパワーが違います。
で、単純に回すだけだと円運動・・・つまりフラフープを回す人の腰の動きみたいに、水平方向にグルグルと震えるだけなのですが、逆回転するバイブレータを2台並べると、1つの方向に前後する合成振動になるのです。
これを利用したものが振動フィーダで、トラフと呼ぶバネで釣られた樋を2つのバイブレータで前後にゆすることで、上に載っているものを前方に送ることができます。
なんでこんな面倒くさいことをしているかというと、搬送物を少しずつ取り出す方法としては比較的簡単だからです。
ホッパーやシュートだと出る量が全くコントロールできないし、ベルトコンベヤやスクリューフィーダだと構造が複雑で高価になりがちです。
ベルコンだとさらにインパクトに弱い(上から重いものが落ちてくるとローラーが壊れたり、ベルトがたわんで横から漏れる、重機投入の場合壊しがち)し、搬送物によっては長持ちしない(コン殻とかだと鉄筋が刺さって穴が開いたりする)。スクリューフィーダは搬送物が詰まらないような口径にしないといけないし、回転部と固定部の隙間の最適値が原料によって変わるから、汎用に作るのは難しい。
まぁそんな側面もあり、チップフィードの1段目なら振動フィーダが一番無難でしょう。
で、本題に戻りますが、振動モーターを上下逆に付けているんですよね。
私の経験では、振動モータは同方向に付けます。前述の通り2つの振動モータは逆転させないといけないのですが、それは片方のモータを逆につなぐことで、逆回転させて実現します。
これ、本当は振動モータを上下逆に付けたいんですよ。写真の振動モータはケーブルが上下引出しだけど、ユーラスバイブレータの振動モータは右だしなんですね。
すると何が嫌かって、ケーブルがこういう風に非対称に出てくるんです。
大抵の場合、振動フィーダの左右って通路になっているんですよ。原料が詰まったときに掻き出したり、ライナーを交換したり、上段のホッパーのスカートゴムとかの補修があるから。
だからこういう風に片方が外に張り出すのはよろしくないんです。
だから、本音としてはこう右の振動モータをひっくり返して、真ん中配線にしたいわけです。
ところが、これはダメだったんですよ。
メーカーがそういう付け方はダメだと。
なんでダメなんだっけ?と調べたのですが、カタログには全然書いていません。
かろうじて書いてあるのは、ココ
よくある質問にもあった。
でも、エクセンのバイブレータなんかには、何も書いていないしなぁ・・・
取付方向指定があるのはユーラスだけなのか・・・?逆に付けると何が起こるのか・・・?でもそういえば、エクセンを縦に付けているのって見たこと無いな。