先日、前の投稿で「コロナに罹った・・・http://curo5170.s1008.xrea.com/x/20231106_1189/」とあるとおり、夫婦で体調を崩してしまった
少なくとも私は陽性判定が出てしまったので、発症日から六日間あるいは緩解から1日間は外出を自粛して欲しいとのお国の要請とのことで、家にこもっている。
以下は厚生労働省の資料である。（バリバリ イラスト屋がを使いこなしていて、もうイラスト屋はインフラ扱いで税金を投入しても良い気がする。）
まぁ、もちろん要請であって強制力なんてないし、買い物にも行っちゃいかんという意味ではないとは承知している。でも、やはり公共のためには私も妻も出歩かないほうが良いはずだ。
というか、昨日までは長時間起きているだけでしんどかったので、本当は「出歩きたくない」というのもあった。冷えるし。
というわけで、家に閉じこもっているわけだけど、問題は食べ物である。
序盤はそもそも食欲が無かったから、お菓子や栄養ゼリーやらでしのいだけれど、回復に合わせて食事の内容を戻していく必要がある。
うちには米とか乾麺は沢山保管している。
ところがある程度健康を考慮した食事を用意しようと思うと、どうしても果物や生の野菜が必要になってくる。
で、ちょっと前に何かのXの広告でチラッと見てたOniGoっていうのを使ってみようかと思ったわけ。
OniGoというのは2021年設立の新興ネットスーパーらしい。
上のURLから入れて、PCとスマホどっちでも使える。
開くとトップページがこんな感じで、まるでAliExpressかって感じのうさん臭さを感じるが、日本のちゃんとした会社のようだ。
電話番号をキーにした初回会員登録をすると使えるようになる。
画面はこんな感じ。
カテゴリ別に商品が並んでいて、基本的にはスーパーマーケットにある代表的な品物が売られている、ネット通販という趣だ。
例えば野菜カテゴリはこんな感じで、一般的に使いそうな野菜・・・にんじん・じゃがいも・たまねぎ・ピーマン・・・あたりは網羅しているし、スーパーでどこにあるのか毎度探す「大葉」も普通に置いてある。また、最近流行りのカット野菜なんかもソコソコ豊富だ。
とまぁ、Amazonとかでは買いにくいようなものが買えるのが１つのポイントであるのだけれども、もう一つのポイントは「当日持って来てくれる」というところ。
いまはどういう理由なのか11時に注文して17～18時お届けというふざけた数字になっているが、私がこれまで注文した夕食時はちゃんと1~2時間後になっていて、その通り届けてくれた。土曜日は出かけたくない人が集中して利用しているのか、それとも日中はサービスを落としているのかは分からないが、いつもこんなに時間がかかわるわけではない。
<追記：ほかの日も日中に確認すると、お届け予想が17～18時となっているので、私の地域では日中は注文受付に限っているようだ。まだ利用者が少なく、ターゲットを絞って比較的お金があるが時間が無いという、共働きか独身の労働者層にフォーカスして、そういった層が使わない日中のコストを削っているのだろう。>
病気で臥せっているせいで時間に寛容というのもあるだろうけど、1時間で届くのだったら買い物に行った感じに近い形だといえる。
うちは徒歩5分で大きなスーパーがある。というか、スーパーが近いのもあってこの部屋を借りたのだが、往復こそ10分で済むものの、商品をピックアップして並んで・・・とするとやはり1回の買い物に30分以上掛かる。30分差なら近いと言ってよいだろう。
なお、上の例はパソコンの画面だけど実際にはスマホで注文した。
AmazonだとアプリとWebで買い物かごが共通していなかったりするけど、OniGOの場合はWeb版とアプリで買い物かごは常に同期されているようだ。だから、両方の端末から一個のカゴに入れられるし、片方で入れてもう片方で決済ということもできた。この辺は便利。
注文するとどういう仕組みか分からないんだけど、配送するUbarEatsの人の現在位置がマップに出て、リアルタイムで進捗が見える。まだ200mくらいあるやんという状態でピンポンがなったことがあったから、若干タイムラグはあるようだけど・・・ピザトラッカーのように絵だけ進んで実体たないってことは無さそうだ。
で使ってみた感想としてはちょっと感動した。
私の住んでいるエリアはサービスエリアの外周なので、UberEatsが配達するエリア。このため若干遅かったり、「着きました開けてください」の電話が来たり（そこOniGoの集荷センターですよね）、ちょっとチグハグなことになったりしている・・・。
とはいえだ、レジ袋にスーパーで買ったのと同じような感じで袋詰めされて玄関まで持って来てくれるわけです。さっき画面で、アレとコレと・・・ってやってたものが、まだ記憶も薄れないうちにね。
これはなかなか新しい形というか・・・こう、今までの価値観が変わる新しい物なんじゃないかなって気がした。
「食材ってスーパーに買いに行くもの」って固定概念があった。
でも、やっぱり買い物ってそもそも無駄が多いよね。
というのも、お店の人が手間暇かけてせっせと陳列したものを、我々は探し回って取っていくわけです。わざわざ出したのに、それをかごに集めていく・・・落ち着いて考えると、石を積んでは崩すみたいなことをやっているわけです。
これがOniGoのようなネット通販だと超単純になるわけです。
従来からある生協の宅配なんかもこれに近いモデルなんだと思う。
生協を見るとわかるけど、生協のほうが宅配でも若干安い。
買い物をする場合は自分でやっていた作業を、一部外注しているのだから、本来は高くなるはずである。外注するのは、目的の商品を集めるだとか、運搬の部分である。
ところが、お店を運用する場合より安くなる要素も、考えてみると多い。
例えば来客用の広大な駐車場も要らない。お客さんが歩き回れる解放感あふれる立派なお店も要らない。レジの機械も要らない・・・看板とかも要らない。いろんなものが要らなくなる。
この外注するので高くなる要素と、不要になるので安くなる要素のコストっていうのは、地域によって変わってくると思う。田舎であればあるほど、宅配の距離が長くなって高くなる要素が強くなる。逆に都会であればあるほど、宅配の距離は短くなって高くなる要素は弱くなり、広大な駐車場が要らないとかお店が小さくて済むという安くなる要素が強くなる。
だから、ある程度の都会なら、本来はお店を使うよりも、生協やOniGoのようなサービスを使う方が合理的なはずである。
しかしこれまでも生協があったのにお店で買い物が中心だった原因としては、注文の決定から到着までのタイムラグが大きかったからだ。生協の場合は週に1回の配達だから、長いと6日前に決めないといけない。
食べる量、というか食べるべき量や、その食事を構成すべき食材のバランスというのは、ある程度決まってはいる。だから、これが病院だとしたら一週間分の食材を注文するのは苦ではないかもしれない。
でも日常生活だとやっぱり食べたいものってコロコロ来変わる。そのコロコロ変わった結果の食べたいものを食べられる、というのが手軽な贅沢である。それに、出張が多かったり、土日の予定が流動的だったりすると、一週間分の食材を予測っていうのはいよいよ難しくなってくる。だから、使える人は、子育て中の専業主婦とかがベースラインの食材を買うような用途に限られていたのだと思う。
その点がOniGoは改良されていて、我々のような若干田舎地域でも1時間あれば届けてくれる。
1時間なら・・・前述の通り、十分に買い物の代替として機能するはずだ。
なんでそんなに推すかって言うと、自分が使って便利だってのもあるが、それだけじゃない。
仮に半分の人がOniGOで日常の食品を買う未来を想像すると、そっちの方が快適だからだ。
OniGOを使う人が増えると、その分お店の売り上げは減ってしまうから、スーパーの数は半分になってしまうだろう。これは確かに嫌なことだ。
でも、夕方の買い物に行く人は半分になる。その分道路は混雑しにくくなるはずだ。
もちろん、買い物に行かない人の分、その人たちに配達するための交通は増えるから、差し引きゼロのような気はする。でも、怪しい運転をする高齢車とかは減るであろうし、ある程度普及すれば1配達で複数宅に届けるようになって数は減るはず。
例えば都会に住むデメリットの一つは渋滞だ。特に車の運転が好きな人で渋滞しているならまだわかるが、車な手運転したくないのにそれが一番楽だから仕方なく運転している人が溢れているのは、全く以て不毛なことだ。
OniGOが普及すれば、お店に行きたくない、行くのがしんどい人は届けてもらえる。
それでも何らかの事情でお店で買いたい人は、お店がまばらになり遠くなるがその分道路の混雑は緩和されているから、買い物時間が増えるってことも無い。誰も損しない。
これから労働者が減り、いよいよ困った状況になると言われている日本において、生活の効率化というのは必要な武器の一つである。この都会に住んでOniGOで日常の食材や消耗品は届けてもらうっていうモデルは絶対に効率が良いと思う。
また、高齢者も車で出かけないという選択肢が増えるから、悲惨な事故を起こす可能性も減る。車が無いと生活できないような駅から遠い地域の不動産物件も生かされやすくなる。
いいじゃないの！というより、OniGOみたいなサービスが発達しないと日本は死ぬのではないかと思うのであった。
