車が廃車になって悲しいということを投稿したが、廃車だと決まると次の車を考え始める。
現金なことだ。
廃車になってしまった機会に、車を減車しようかとも思うのだが・・・というのも妻にも足車がある。
もともとはBMW 1台で済まそうと思っていたのだが、いきなり外車のMTを運転させようとしたら怖がってしまって運転しなくなってしまったのだ。
このため、私が出張で不在だと、妻は車で出かけられない。
紆余曲折あって、妻の実家で余っていたコンパクトカーを足車として使っている。
なので贅沢にも2台車があるのだが、BMWのほうはしょっちゅう使っていたが妻の足車は駐車場で埃をかぶっていた。お互い通勤が車なら2台必要だが、2台同時に必要となることは無いのだから、本当は1台で良いのだ。
仮に1台車を無くすと、
・駐車場代:年10万円
・保険代:年5万円
・税金代:年5万円
・車検代:年10万円(2年に一回20万円)
で、だいたい年間30万円くらいは消費が減る。
ガソリンを使う量は一緒だろうけれど、これにタイヤ代とか、洗車代とか、あとは車自体の価値が減る分とかもある。
そう考えると、減らすってチョイスもアリなんだよなぁ・・・。
まぁここで仮に年30万円浮くとなったら、どうハッピーだろうかと考える。
30万円というのは確かに大金だ。これが毎年貰えるとなると、これはまた素晴らしい。
素晴らしいんだけど、具体的にどうすばらしいんだ?と考えるとまた微妙な気分になってくる。
例えば夏と冬にボーナスを100万円くらい貰う。貰って嬉しいし、これくらい貰えるってことは私も一人前の男だと誇りに思うが・・・貰った後どうしたかって言うと、口座にぶん投げたままだ。
もちろん私はいま年齢的には老後に備えて資産を蓄える時期で、どんどん貯めて、どんどん運用して、将来に備えていかねばならない。従って、いくらあっても困ることは無いし、運用するためには元手は多ければ多いほど、低いリスクで増やすことができる。
が、それってどうなのかなぁとう気もする。
現にいま投資できずにちょっと尻込みして、現金が溜まってしまっている。
まず一つ気になるのは、いま投資熱が非常に白熱していることだ。新NISAとか。
「投資が苦手な日本人が、グローバルスタンダードに追いついたのだ」という見方もあるんだけれど、「インベスターズZ」を入口に日本経済の歴史をかじり始めたら、どうも投資が苦手なのは本当にここ数十年の話だということが分かってくる。
太平洋戦争の直前などは、学生ですら株の投資話をしていたというくらい、実は活況だったのだ。
アメリカでも「靴磨きの少年」という逸話があって、一見投資に円が無さそうな人も含めて、みんなが投資に夢中になったとき、「大暴落」が起るとされている。太平洋戦争直前もそういうムーブメントがあったようだ。
そう考えると、あんまり投資に偏るのも良くない。
また、貯蓄すればいいという問題でもない。太平洋戦争の例で見ても分かる通り、下部の大暴落から経済が危ぶまれると、大量の戦時国債を刷って後から円の価値がなくなるような事態になる。戦争にはならないだろうけれど、私の予想外の方法で各国が覇権争いをする可能性は高い。
そもそも「お金」といった「価値」を保存できる、というのが幻想なのだ。
お金が生まれる前は、現物で交換したり保管していたので、痛んだり腐ったり、価値はそのまま貯めておけない物だった。これが「お金」というトークンに変わったので、痛んだり腐ったりしなくなったけれど、結局は変化する物と紐づけられているのだから、緩やかに減っていくのは変でも何でもない。
するとリスク分散の観点から、現金や金融資産、現物のほかに、「能力」「経験」へ換金するのは戦略上おかしくは無い。
年30万円に相当するような「能力」「経験」が得られる車、とするのがまた難しいのだが・・。