車(BMW 135i)を処分した(3)

車(BMW135i)を処分した でも書いた通り、135iは事故車買い取り業者に買い取ってもらった。

http://curo5170.s1008.xrea.com/x/20240207_post-1855/

前回の記事では脱線してしまったので・・・まとめとく。

結論から言うと、「事故車・廃車買取 タイロッド」という会社の対応がすんごくよかった。
名前を伏せようかと思ったが・・・まぁ、良い評判だということと、後述の通り「タイロッド」というワードが肝なので、怒られない限りそのままにしておく。


査定と言うと普通はメールか電話だと思うのだけれど、ココは一味違った。LINEがあるのである。

友達登録をすると、すぐに返信が来て、査定して欲しい車の情報とか写真を送ってくれと言われる。

LINEなので簡単だ。写真を添付から普通にポンポンポンと写真を羅列していく。
メールと違って文面もしっかり考えなくていいので楽だ・・・。

これを見て、査定するか考えて、必要なら一週間以内くらい現車を見に来るのかな・・・と思っていたら

「じっくり金額出したいので、すみませんが明日まで待ってください」

と返事が。えっ?そんなにいきなり値段出せるの?と驚き。
しかも翌日「40万円でどうでしょう。」
といきなり査定結果が出る。

この時点では、この査定額以外情報が無かったので、考えさせてもらうことにした。
なんせ、保険屋をぶっちぎりで査定を出してきたので、保険屋の条件が出てこないと、売却したほうが良いかどうか判断が付かないからだ。


そして待つこと一カ月。やっと保険屋が査定を出してきて、更に弁護士に相談して、保険屋に車両を先に処分する旨の合意を取り付けたのが1月半ば。

さすがに1カ月も置いておいたら価格も変わってくるだろうと思ったので、再見積もり・相見積もりを採ることにした。
というのも、半導体事情は世界的には解消に向かっているのと、為替の値動きから鉄スクラップ価格も若干変動していて、中古車相場的には若干下がる方向に動いたと思うんだよね。ここ2カ月で。
そういう背景も知っていながら、「昔この値段でって言ったじゃないですか」っていうのはフェアじゃない。

あと、仕事柄最低2社は見積もりを取ることにしている。ただ、今回の規模なら2社だ。
いまは一括査定依頼とかができるから、そういうのを利用して大量に査定を依頼することも簡単ではある。

しかし、みんな勘違いしているが”相見積もりってのは簡単じゃない”のだ。
というのも、基本的に完全に同一条件の見積書というのは存在しない。
今回のように「廃車を売ります」という、一見単一な案件においても、付属品をどこまで担保する前提で査定しているのか、1つでも足りなかった時の価格の取り決め、取引を中止とする場合のリスク、会社ごとの信用リスクや支払いの方法、様々な有形無形な部分で各社差が出る。

なので仕事で相見積もりをする場合は、そういうところを予め予見し条件として定義し、それでも揃え切れない差異は様々な形で評価しつつ、揃えて比較する。中には単純に白黒つかないところもある。
他にも営業的なテクニックで、実際の条件より良く見せたりするような形式上の手法などもあり、そういうところを熟知しているから、何社も相見積もりをしながら私も一番いい条件の工事を発注できるわけだ。

というわけで、単に一杯見積書を貰って価格が高いところ、或いは一番高いわけではないが条件が良さそうなところを選んでも、そんなのは相見積もりではなく、運否天賦、つまり「どれにしようかな」と大差ない。それならばお互いに見積の手間が生じるだけ損である。

もし、詳しくない分野でも比較的手軽に相見積できるとすれば、2社までだと私は思うわけだ。
各項目に置いて「どっち」はまだ比較しやすいが「どれが」は難しい。それに比較する組み合わせだって、2社なら「A-B」しかないが、3社いると「A-B」「B-C」「A-C」と1社増えただけで3倍になるから。


というわけで、もう一社に頼んでみたんだけど、半額くらいだったのでお断りした。
一方のタイロッドさんは、現状変わっていないなら前の値段で良いと即答。よし決めた。

ということで後は引き取りの日程を相談して、ポンポンと回収日に至った。

先の記事でも書いたが、保管していた中古車屋さんの営業がちょっとあれで、廃車買取屋さんに対してもエライ態度取ってくれちゃったけど、「はは、まぁ新しい車買わないとなったら態度が変わるって、聞いたことあります」って笑って流してくれた。

http://curo5170.s1008.xrea.com/x/20240201_post-1755/

もし、買い取り業者さんも「なんすか!こんなとこじゃ車積めませんよ!お店とちゃんと調整するのはお客さんの仕事ですよ!あぁ?キャンセル料払えや!」というようなスタンスで二人から攻められていたら、私の心は折れていたと思う。


雑談がてら、この車どうするのか聞いたら、なんでも自車に板金整備工場を持っているので、そこで修理してみるとのことだった。
廃車買取屋さんの見立てでは、アーム類を交換して外装を直せば治るんじゃないかなと。

となると、

http://curo5170.s1008.xrea.com/x/20240105_post-1520/

で言っていた私の見立ては、そうそう外れたものじゃなかったようだ。

もちろん、フェンダーを交換するような修理を行った車になると、機能上問題ないとしても査定額は下がるだろうから、40万円で買い取って、100万円かけて修理したのではペイしないだろう。なんせ無傷のやつが180万円くらいで買えるからな・・・。

ここらはうまいこと横のつながりを使って中古部品を探したり、工場の手すきのときなんかに仕事をやったりなどして、うまいこと修理するのだろう。

修理不能だと思って売却した車が「実はたいしたことなくて修理できた」となったら、損をしたと機嫌を損ねなきゃいけないのかもしれないが、「この車、めっちゃ速いやつですよね」「MT絶対楽しいですよねー」と話していたら、安く治ってお店ががっぽり儲かったらいいなぁと思ってしまった。

まぁ、そういうわけで事故はショックだったし、中古車屋の豹変にびっくりしたけど、まぁ悪いことばかりじゃあないなと思った。

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