Softtop改造

一つ気になっているのが、走行中は開閉できないってこと。これを改造するパーツをつけても良いんだが、6万円くらいするからちとなやむ。

構造を調べてみる。

なになに・・・

FULLY AUTOMATCIC SOFT-TOP

FULLY AUTOMATIC SOFT-TOP

CVM4

Purpse Of The System

The E85 will be available with a manual or an electro-hydraulic soft-top. On vehicles with the electro-hydraulic soft-top, the Soft-top module IV will be fitted. There will also be a hardtop for the E85.

The system has following predecessor system:

全自動ソフトトップ

CVM4

システムの概要

E85は手動または電動/油圧のソフトトップに対応している。この車種の電動/油圧ソフトトップは4型ユニットが適合する。ハードトップもある。

このシステムは従来のシステムを継承している。

従来の開閉システム


なぜこの文言が必要だったかよくわからんけど、E85 Z4の幌はE52 Z8の改良型だと言いたいらしい。


The system consists of the following components:

  • Fully automatic soft-top
  • Soft-top module 4 (CVM4)
  • Hall-effect sensors (2) for Soft-top position
  • Hall-effect sensors (2) for Windshield Rail lock position
  • Locking servo unit, front
  • Hydraulic pump
  • Hydraulic pump relays (2)
  • Left (hardtop detection) and right hardtop locating socket contacts
  • Microswitch for variable-size soft-top stowage compartment
  • General module 5
  • Instrument cluster
  • Heater control panel

このシステムは次の装置と関連している。

  • 全自動ソフトトップ
  • ソフトトップモジュール(CVM4)
  • ソフトトップポジションセンサ×2[ホール式]]
  • フロントウィンドウロック位置センサX2[ホール式]
  • フロントウィンドウロックサーボユニット
  • 油圧ポンプ
  • 油圧ポンプリレー×2
  • 左側ハードトップ検知接点、および右側のハードトップ接続ソケット
  • 可変幌格納装置のマイクロスイッチ
  • 総合制御モジュール5
  • メーターパネル
  • ヒーター操作パネル

全体感を示したいらしいが良く分からん。図も潰れてて見えないし。

たぶん、CVM4っていうのが図の真ん中のやつで、幌の開閉を制御しているコンピュータなんだと思う。つまりE82世代のように集中ECUで全部コントロールしているんじゃなくて、ほろ開閉専用のコンピュータがあるようだ。たぶんGM V/ General module 5というのが車両全体を制御しているモジュールじゃないかな。

ちなみに一見幌に関係なさそうな単語が出てくるが、たぶん以下の意味だと思う。

<Hardtop>
ハードトップって一般的にオープンカーじゃないタイプの屋根(E86)か、幌じゃなくて鉄板でできたE89みたいな屋根をさすけど・・・これはたぶん、プラスチック製の1体モノの屋根を上からカポッて付けられるオプションのことじゃないかと思う。Z4はクーペ設定があるから存在意義が良く分からんけど、マツダのロードスターなんかには後付けハードトップって設定があった。というか同僚が乗ってた。
利点は幌と違って堅いから、水漏れとか穴あきの心配がない。
欠点はオープンにしたかったら、家で外して出かけないといけない。だって捨てて帰るわけにはいかないし、積むところもないからな。外したハードトップもデカいから置き場に困るし、一人で持てないから着脱も二人いる。よく手伝った。あんまり実用的じゃないアイテムだったからか、見なくなった。

あった。これだ。

<Hall effect sensor>
これはホール効果というのを利用した磁石センサのことだ。Hole(穴)の誤記ではなく、ホールさんが見つけたからホール効果っていう。
ホール効果ってのは、導体に直角方向に磁気を加えると、流れる電子が偏って両側に電位差が生まれることを言う。これを利用して、可動部に磁石を仕込んでおいて、可動部が目的の位置に来ているか調べるのによく使われる。産業用だと近接センサっていう電磁誘導を使ったセンサが良く使われるんだけど、これは鉄だったらなんでも反応するから、車には使いにくいんだろうな。

<Heater>
Heaterってのはリアガラスの熱線のことだな。曇り防止のアレ。E85はガラス窓だから、ヒーターが入っているのか・・・知らなかった。ハードトップを載せたときにヒーターの電源を接続するためのコネクタがあるとか、逆にソフトトップをたたんだ時にヒーターが利かないようにするために、ヒーターパネルに信号を出しているようだ。なるほどねー。

<Instrument cruster>
何でか分からないけど、速度計とかタコメーターが付いているあのパネルのことを、インストゥルメント・クラスターっていう。少なくとも三菱ギャランでは。ネタ元のBMWもたぶんそうだろう。


CVM4
The Soft-top module controls and monitors the hydraulic and electrical positioning and locking systems of the
soft-top. In addition, it registers the position of the soft-top and records any faults that occur.
The Soft-top module IV is located behind the driver’s seat and underneath the top part of the side trim panel.

Courtesy of BMW OF NORTH AMERICA, INC.
The Hall-effect sensors detect the soft-top position when it is fully raised or fully lowered into the stowage compartment. The two sensors are fitted to the left-hand main pillar.
Hall-effect sensor 1 signals to the Soft-top module 4 that the fully automatic soft-top is in the fully raised
position. Hall-effect sensor 2 signals to the Soft-top module 4 that the fully automatic soft-top is in the fully
lowered position in the stowage compartment.

CVM4

ソフトトップモジュールは、ソフトトップの油圧・位置検出・固定システムの制御と監視をしている。

更に、ソフトトップの位置や問題発生時の記録を保持している。

ソフトトップモジュール4は運転席の裏、サイドパネルのちょっと下の方に位置している。

北米BMWのご厚意・・・?

ホールセンサーはソフトトップが全開か全閉かを格納装置から検出している。この2つのセンサーは左側のメインピラーに付いている。

ホールセンサー1の信号は、ソフトトップが全閉であることをCVM4に示しており、ホールセンサー2はソフトトップが全開状態であることをCVM4に示している。


中略


Instrument Cluster
The instrument cluster calculates the vehicle road speed and the outside temperature from the information
supplied by the sensors (wheel-speed and outside-temperature sensors). The vehicle road speed and the outside
temperature are placed on the K-bus where they can be read by the Soft-top module 4.
The vehicle road speed and the outside temperature are among the preconditions for enabling raising/lowering
of the soft-top.
Heater Control Panel
The heater control panel receives the enable signal for the rear window heater and switches the rear window
heater on.
The button for the rear window heater is integrated in the heater control panel. The heater control panel receives
the enable signal for relay 2 for the rear window heater.
Rear Window Heater
The rear window heater is supplied with power via relay 1 and relay 2 and is switched on by the rear window
heater button. Relays 1 and 2 for the rear window heater pick up, thereby connecting the rear window heater to
terminal 3. Relay 2 must have been enabled.
Soft-Top Control Buttons
The soft-top control buttons are fitted in the center console.

The soft-top control buttons are make-switches that connect to ground. The Soft-top module 4 controls the soft-
top UP or DOWN movement.

メーターパネル

メーターパネルは、センサー(車輪の回転センサと外気温センサ)から提供される信号から、車の走行速度と外気温を計算している。車の走行速度と外気温はK-busのCVM4が読み取れる場所に位置している。車の速度と外気温が、ソフトトップの開閉できる状態か判断している。

ヒーター操作パネル

ヒーター操作パネルは、リアウィンドウヒーターをONにして良いかを受け取り、リアウィンドウヒーターを切り替えている。


ふむふむふむ・・・えっ!?

車速センサを騙せばいいんだなと思ったら、車速や温度はK-busでやり取りしているとある。

K-busってなんだ!?と思ってググったら以下のサイトにあった。

どうもBMW独自の通信バスで・・つまりCANバスの昔のやつってことっぽい。

ってことは車速信号をカットしたら0km/hじゃなく、純粋にエラーになって開閉できなくなりそう。これは面倒そうだなぁ・・・

ここにも解説があって、

本格的にバスが導入されたのは、1980年代後半からとされています。当時の代表的なバスとしてはダイムラーの「C2D」やGMの「J1850VPW」などがありました。1990年代に入ると、ダイムラーが「CAN」を、BMWが「I-BUS」「K-BUS」を、クライスラーが「J1850VPW」を採用しました。そして日本では「BEAN」「MPCS」「IVMS」などのバスが各社で採用されるようになりました。

https://www.toyo.co.jp/mecha/casestudy/detail/id=5471

やっぱり、後付けユニットを探すか・・・しかし、一説によるとコーディング(プログラムの設定変更)で対応できるとかって話もあるぞ。ちょっと調べてみよう。

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