ソフト紹介:Acronis True Image(2/2)

こんにちは。
True Imageがバックアップにいかに向いているか紹介しましたが、具体的にどんなことができるのかは面倒なので後回しにしていました。今回それについて記載します。


レスキューメディアについて

まず、レスキューメディアについておさらいです。PCの起動ディスクとして用いるメディアで、バックアップ時にはこのメディアから起動させます。

メディアはTrue Imageのインストールディスクそのものがレスキューメディアになっています。

そして、True Imageを1台のPCにインストールするることができ、インストールされているPCから、レスキューメディアビルダ機能でいくつでも作ることができます。

この時、レスキューメディアにはUSBメモリかCD-Rを使用できます。

True Image2014の場合、レスキューメディアで起動するとこんな感じです。

どんな使い方できるか

使い方は3つです。
①クローン:HDDからHDDに単純にコピーして、同じデータを作る。
②バックアップ:HDDからバックアップファイルを作る
③復元:バックアップファイルからHDDに復元する。

例えば、SSDに交換する場合など、HDDを入れ替えたいときは①が最も簡単です。
使い方は簡単で、交換する新しいHDDを内蔵させるか、或いはS-ATA/USB変換アダプタを用いるなどしてUSBで接続した状態でクローンをします。

そうすると、新旧のHDDの中身は全く一緒になるので、新しいHDDと入れ替えてやれば、作業前と全く同じように使えます。

まぁ、簡単ですね。
ちなみに、交換対象のHDDの接続には、自分の場合は“裸族のお立ち台”を使っています。内蔵用のHDDをUSBに変換してくれるので、いろいろな用途で使えます。

クローンだけなら簡単な道具もある

さて、クローンのやり方を紹介しましたが、クローンするだけならもっと簡単なものがあります。

こういう、クローン専用の道具が¥2,000くらいで売っていまして、これに新旧のHDDを付けて、簡単な操作をするだけで・・・クローン出来ちゃいます。
こっちのほうが簡単で、安価なわけです。

それでもTrue Imageをお勧めするのは、バックアップ機能があるからです。

バックアップ/復元がすごい

バックアップと復元機能はその名の通りで、別のHDDにバックアップファイルを作る機能と、それを書き戻す復元機能です。

例えば、HDDの交換を行う場合はバックアップ用の第3のHDDを用意して、いったんそこにバックアップし、HDDを入れ替えて復元するというやり方になります。

ひと手間増えるだけなのですが・・・結構このバックアップが、あとあと役に立つことがあるんですよ。

例えば、Windows7が入っているPCを、Windows10にアップグレードするときなどです。

アップグレードした後に何らかの問題が生じて、元に戻したくなった時、普通の手段ではどうにもなりません。そこで、True Imageでバックアップを取ってからアップグレード作業をするわけです。

もちろんクローンツールを使ってクローンを作ってもいいのですが、バックアップ機能の場合、一個のHDDに複数のバックアップイメージを作ることができます。

自分が組むPCは基本的に、OSが入るCドライブはSSDにします。SSDは単価が高いので、120GBとか250GBといった小さい容量のものをチョイスすると思います。一方で、バックアップには安いHDDを使えるので、普通に2TBくらいありますから、相当な数バックアップできちゃうわけです。

なので、システムに大きな変更をする前は、バックアップを行っておけば、簡単に戻すことができて、心理的なハードルが下がるというわけです。

なんとNASも使える

ちなにみ、バックアップ先にFTPが使えます。従って、LinkStationなどのFTP対応のNASを使用していれば、バックアップ先にNASを用いることができます。

要は、外部メディアを物理的につながなくてもバックアップ復元できちゃうので、とっても便利です。

仕事でもつかえる

ちなみに、個人で使っても便利ですが、仕事でたいへん重用しました。

以前、産業用のPCを6台組み合わせて、生産管理とか簡単な制御を行うプラントを担当したことがありました。予算がないので、プログラマが雇えず(まぁあと勉強の意味もあったのですが)、私がプログラムを書きました・・・。

それで、6台同じPCを使っているのですが、こっちのPCにはレーザーマーカー(プリンタの一種)が接続されて、あっちのPCには遠隔RS-232Cアダプタがついて、そっちのPCはCC-Link IE Fieldボードがついて・・・など、接続機器が全然違ったのです。

それぞれのハード用のドライバーや、専用ソフトをインストールするわけですが、インストール順によって挙動が変わるという有様で・・・まぁ産業用のってそういうのが多いんですよ。

それでうまくいかなくなったら、OSのインストールからやり直したり・・・というのがホント大変で、先輩に教えてもらったこのソフトのおかげで超時短になりました。

おしまい

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