E85型Z4の定番故障として、世界的に有名なのが“幌開閉モーターの水没”。
幌は油圧式なんだけれど、油圧ユニットは幌アッセンブリの両端に下向きに生えている。車体側にはこの突出した油圧ユニットがハマる穴が開いているのだが、どういう訳かその穴が幌と車体の隙間に入った水の排水溝も兼ねていて、排水溝の出口が詰まることで水が溜まって油圧ユニットが水没→壊れる。
というのが定番故障らしい。
買ったらやらねばと思っていたが、面倒くさくて延び延びになっていた。 「な~に、”幌”なんぞ整備してもいつか壊れるんじゃい。30万円くらいで中古が売っているから、載せ変えればよいのだ。」
などと嘯いていても、やっぱ整備しないで壊れたら30万円は悔しいし、自分で載せ替えるのもしんどそうだし、人に頼んだらいい金額になりそうなので、梅雨が来る前にちゃんとやることにした。
何せ私が住んでいるのは千葉。畑や森の広がる田園エリアである。
朝は鳥の囀り、夜は鈴虫と蛙の合唱で癒される優雅な生活な反面、強風が吹けば畑の土が飛んでくるし、車を整備しているとあちこちから落ち葉が出てくるので、排水溝的にはかなり致命的な環境である。
と、いうことでYouTubeを頼りにやってみることにした。
ジャッキアップして後輪を外すのが一番面倒なところで、後は内張を外すのも簡単である。電ドラボールならね。
近所の人が気を使ってくれるみたいで、あんま駐車場で整備するのは気が引けるんだが・・・そうもいっておられず、ぱっぱと挙げる。
まず運転席側から。
外したら内側がヌルりとして、こりゃオイル漏れか!?と焦ったけれど、粘土質の細かい土が付着しているだけだった。昨日雨が降ったから湿っているようで、エアダスターで飛ばそうと思っていたがダメである。
隣のブロックに公園があるので、公園に行って水道で水洗いした。
今度は助手席側。
面倒だが組み立てて、ホイール付けて降ろして、反対側をジャッキアップする。
運転席側はさほどでもなかったが、助手席側は結構付着が成長していた。この差は何なんだろうと思いつつ、この調子では確かに1年も放置したら詰まってしまいそうだ。
面倒だが定期的に着脱して清掃するほか無さそうだ・・・