家を買おうか悩む(7)~何が心配か

この家を買うか・・・買うまいか

まだ契約に至っていない他人の家を晒すのもどうかなと思うので、具体的な建物情報は伏せておくが、「これだっ」という一軒があり交渉を重ねてきた。

安ければ買おうと思って値引き交渉とかもしたけど、値引きは応じない/あなたが買わなくても、他に買う人が現れるのを待つから・・・という感じで進まなかった。

うーん、ちょっと高い気がするのは事実なんだけど、確かに絶対売れないっていう価格じゃないんだよなぁと思う。辛抱強く売りに出していれば、いつかちょっとお金に余裕ある人がポンと買うかもしれない。そんな価格だった。

そして私も、”買えないことは無い”価格だった。

私は何を恐れるべきか

どうして迷っているか、何が怖いのかをいったん整理してみた。

地震からご近所トラブルまでいろいろ考えたが・・・結局要するに整理すると大きく2つの別々のリスクに分かれる。

①災害→死亡ルート
②いろいろあってお金が無くなるルート

その他は致命的なルートではない。

逆に言えばこのルートの2つをうまくカットできれば、まぁ買っても何も心配いらないということになる。

死ぬルート

死ぬルートは・・・思いつく限りとしては

  • 地震で建物が倒壊→死
  • 火災が発生して巻き込まれる→死

くらいか・・・。

築古の戸建てを買うということは、マンションに比べれば倒壊しやすいし、最新の耐震基準で建てられた位より壊れやすいはずだ。従って、死ぬリスクは高くなる。
一応、”新耐震”なので大丈夫だとは思うんだけど・・・新耐震でも倒壊した事例もあるし、若干不安ではある。

ただまぁ、火事と地震にによる死亡ってのは結構難しくて、築古戸建てに住んでいるからとんでもなく確率が高くなるかというと微妙なところだ。

マンションに住んでいれば死ににくくはなるだろうが・・・例えば家具なんかを強固に固定できるかというと、躊躇なく壁にネジを打てる築古中古のほうがむしろ有利かもしれない。建物が無事でも、家具に潰される事例も結構あったはずだからな。

それに火事についても確かに木造だから燃えやすいだろうけど・・・マンションに比べて逃げ道が多くて逃げやすいという特徴もあるしなぁ。

もちろん耐震補強をするとか火災報知機を据えるとか、対策は取っていくべきだが、家を買う買わないにはあまり寄与しないと考えた。

お金が足りなくなるルート

どちらかというと、こっちのほうが切実だ。なんせ可能性が高いから。

このルートは大きく分けて2つ。

①建物がダメになってしまった場合
②住む側の都合で他に住みたくなってしまった/住む必要が生じた場合

建物がダメにというのは、災害であったり、老朽化や見落としていた致命的な不具合で住居に適さなくなって、取り壊すしかなくなった場合だ。
ただ、災害については保険である程度カバーできるから、実質としては後者の老朽化や見落としていた致命的な不具合に限られる。

ここでは簡単に治せないレベルの話をしているので、大きく3パターンだ。
(a)シロアリ等で構造がダメになっている
(b)雨漏りで構造がダメになっている
(c)建てた時点で構造がダメだった

(a)は今回のターゲットが1F鉄骨造、2F木造という若干変わった構造であって、木造部分が宙に浮いているから、被害は受けにくいかなと。床や柱も注意して内検したがフカフカしていないし、怪しげなところはなく、(a)の可能性は著しく低い・・・かなと。

(b)は心配ではある。が・・・そこまで心配しなくてもいいかもしれないという気がする。
屋根は比較的シンプルな入母屋屋根である。入母屋屋根自体は若干複雑な部類に入るけれど、壁に対して入隅になる部分・・・つまり2F壁が1F屋根に交わるようなところが無いので、防水上は有利な形状。誂えもアスファルトルーフィング敷き+洋瓦だから、そう痛むような素材ではない。

壁面もサイディングのシール劣化が目立つとはいえ・・・シールから水が入ったとしても、とりあえず痛むのは胴縁だけだし、そこまで慎重にならなくても良いかなと。

(c)の懸念もあるが、35年という古さが逆に35年ももってるんだから、大丈夫だろうという気もする。

そう考えると、最も引っかかっている心配は②の住む側の都合で他に住みたくなってしまった/住む必要が生じた場合 である。例えばご近所とトラブルになって住みたくなくなってしまったり、転勤転職で通勤できなくなったり、両親の介護が必要になったりという場合だ・・・。

ご近所トラブルは心配ではあるが、我々は結構厚顔無恥なスタイルだし、交通事故を通して訴訟もなんとなく分かってきた。なのでちょっと変わった人が居ても何とかなるし、最悪戦えると思っている。
転勤転職の心配はあるが・・・技術職なのでメインの工場から配置換えはまず無いだろうし、超出世して本社になったとしても、東京のこっち側なので通期出来なくもない。
業績も好調だから潰れることはそうそう無いだろうし・・・社内での立場も結構いいから、辞める気もあんまりしない。不満はあるけど。最悪、転職するにしても都会の良い所はある程度いろんな会社が通勤圏にあることだ。
なのでまー親の介護くらいかな。心配なのは。

間取りにゆとりが無いから、親を引き取って介護するのはたぶん無理だ。
なので、親の実家に同居して介護するしかない。
従って将来的にこれから買う古屋に住めなくなる可能性はある。

ただし一方で、その年数って数年だろうし・・・仮に賃貸暮らしをしていたとして、いざ実家に介護のため同居しますっていったら大事だと思う。
なんせ二家族分の家具家電は入らないだろうから、お互いに家財をある程度捨てなきゃいけない。

生きているうちには捨てにくい物もあるだろうし・・介護のために同居っていうストレスに晒されながら、断捨離して引っ越しなんてできるだろうか?
そう考えると、結局ゆとりある生活を考えると2軒必要なんじゃないのかと思う。

・・・と、考えると古くなって建て替える時の心配だけしときゃいいかな・・・。

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