ローンの悩み/初期費用と実質年利

家を買うのはやっと決心できたけど、今度はローンの組み方で悩んでしまった・・・

悩みポイント

  • いくら借りるか
    • 全額借りるか
    • 8割程度にするか(2割自分で払うと金利が安くなる銀行もある)
    • 半分程度にするか
  • どこの銀行で借りるか
  • 金利は変動か?固定か?
    • 固定にする場合、期間は10年か全期間か
  • 手数料は定率にするか定額にするか
  • 団信は付けるか
    • 付ける場合、種類はどうするか?基本団信かがん団信か、全疾病型団信か
  • 返済計画はどうするか

悩まないポイント

  • 諸費用も借りるか?
    • →現金がある程度あるので、諸費用は借りない
  • フラット35を使用するか?
    • →適合証明を取るコストに見合わないので、今回は考えない。

ローンは初期費用に注意

ここで唐突にナニワ金融道なんだけど、16巻に教訓的なことがある。

16巻のストーリーでは、屑信(屑信用金庫)が破綻して、屑信に預金があった人が一時的に引き出せなくなってしまう事件が起こる。預金は1000万円までは保証されるんだけど、その保証は即日行われるわけじゃない。

ローンの返済やクレジットカード、掛け払いの清算なんかで、どうしても締め日中に現金が必要なのに!という場合も多いわけで、困った人たちが主人公のサラ金に押しかけるという話である。

当時のサラ金は金利40%だったんだけど・・・ここで主人公の灰原は金利12%のプランを独断で作って客を集める。
金利12%でも高く感じるけど、この漫画の当時は住宅ローンでも8%、車を買うとなれば12~20%であり、サラ金なら40%も珍しくないという時代だったそうだ・・・

なので一般的には40%で貸すのに、12%なんて極端に下げたら・・・と後輩は心配する。

そこで種をあかすと、満期1か月に限る。そして手数料を2%に設定すれば36%相当のお金が取れるから、大した値引きになっていないのだという。

例えば100万円を貸す場合、金利40%というのは1年貸したら40万円の金利が取れるという意味で、1か月しか貸さなかったら1/12で3.3万円の金利にしかならない。期間が短いと、40%という数字のインパクトに比べて、あまり利益にならないのだ。

ここで貸すときに手数料を取るというのは珍しくなく、仮に2%の手数料を取るとすれば・・・100万円貸す場合は2万円取れる。金利は12%だと1か月で1万円にしかならないけど、手数料と足すと3万円となる。

これが実質36%であると言っていることの内容である。

通常サラ金は手数料を取らないのだろう・・・手数料を取る事業者はどこか?というと、実は「銀行」である。住宅ローンなら一般的に2.2%の手数料を取る。借りる額が100万円なら手数料は2万円ほどで大した金額じゃないが、仮に5000万円借りようととすると手数料だけで110万円取られるわけだ。

期間が長い住宅ローンなら関係ないかというと、そうでもない。
例えば5000万円を超超低金利の0.22%で借りたとする。
0.22%なんて!?と、思うかも知れないが、近所にできた超大規模新築マンションの冷やかしに行った時の紹介ローン金利は0.22%だったから、あり得ない数字では無い。

この場合は月々の返済額は12万3700円であり、35年間の総支払金利は195万4074円になる。
がっ、さきの「なにわ金融道」と同じで、金利と別に手数料110万円を取られているので、実際に銀行に支払うのは305万4074円になる。
とすると、実際の実質年利は0.33%である。

もちろん返済期間が短いほど効いてくる。
仮に10年で返済する場合の0.22%の総支払金利は僅か60万7千円である。
ここに手数料110万円を取られる場合の実質年利は0.62%である。

ちなみにもっと酷いのが自動車ローン。自動車の場合はだいたい5年くらいがMAXで組むが、この手のローンも大抵、事務手数料とか保証料とか、いろいろな名目で2%の初期費用を取られる。この金額はうまいこと借りるお金に突っ込まれている場合もある。
車の場合は金利が低い場合1%くらいで借りられるが、手数料も含めて実質金利を計算すると5年払いで1.6%、3年払いだと2%になってしまう。

なので、ローンは小まめに借りるよりかは、デカいのを一本ドンと借りるのが節約になる…んじゃなかろうかという訳だ。

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