出隅のサイディングも要注意

そういえば入隅に窓が来る時のおさまりが難しいって話題があったけど、外壁の出隅も結構要注意なんだなぁって思った話が合ったので、共有しておく。

というのはこれ。

  • 外壁がサイディング仕上げで、同質出隅の戸建て
  • 築5年で同質出隅が割れてきた
  • 交換する同質出隅は無償提供してくれるが、交換工事費が50万円も請求されている

というもの。

まず、外壁出隅、つまり外壁の外の角なんだけど、仕上げ方は大きく3つある。

  • 同質出隅
  • 通し出隅
  • 段出隅

同質出隅は他の壁面材と似たような表面の部材で角を作る方法で、最近は一般的だと思う。
通し出隅は角を角専用のL字材で覆って仕上げる工法で、壁のフチっこだけ色が違って少し出っ張っているデザインの家なんかはこの通し出隅である。
段出隅は高価であるうえ、そもそも対応できる壁材が限られるので割愛する。

詳しくは↓を参照

で、昨今はすっきりした見た目似させたいから、大抵の家は同質出隅で作っている。
この前見に行った一条工務店のモデルハウスなんかもそうだった。セナリオハウスは通し出隅だったかな・・・。

で、この出隅なんだけれど、角になるわけだから色々と強度が必要になる。
通し出隅の場合は鉄板を曲げて作るので、1枚ものであり、角部が特別弱いということは無い。
ところが同質出隅の場合で、素材が窯業系サイディングの場合は曲げられる材質ではない。このため、平板を切って、L字型に接着して作っている。

なので・・・角部という厳しい箇所に使うのに、構造上そもそも弱いのである。

しかも、横着な業者の場合はメーカーが作っている出隅を使わずに、現場で自分たちで平板を切ってくっつけているらしい。その方が手間がかかるけれど、材料費とか、事前に何が何個いるかとか計算しなくてよいとかの利点があるのだろう。

窯業系サイディングメーカーが工場の機械でまっすぐに切って、研究を重ねた専用接着剤で同質出隅を作っても、場合によっては剥がれる。・・・のに、現場で切って適当な接着剤で付けたら・・・接着がより弱くなって剥がれるよね!

というわけで、自分は物凄く古い家を買ったから関係ないけど、建売や注文なら、ちゃんと出隅がメーカーの正規品であるかどうか、チェックしたほうが良いだろう。(自分も壁を張り替えるなら同じく・・・ただ、自分なら安くて施工性も良さそうで性能も良さそうな通し出隅にするかな。)

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