これずっと前にブックマークしたまとめ。時々「カント症候群」に掛かっていないか読み返している・・・
ほぼ引用になってしまうんだけど、引用しておくと・・・
まず、武田の`論証`を読んでみて欲しい。コメント投稿者のほとんどが見過ごしているのは、この`論証`が実は正しいということ。それが変に見えるのは、武田が「カント症候群」にかかっているからだ。以下、武田の論証を僕流の言い方に翻訳して記述してみる。
「煙草吸ったら癌になるって言うよね。だけどさ、それって、1000人に1人くらいでしょ。たったの0.1%。たったそれだけのリスクで、煙草吸うなって言われてもねぇ。楽しみと秤にかけたらどうよ?僕なら吸うね、そんな程度のリスクで楽しみ奪われたくない。でさ、お医者さんが煙草を禁止する。それって、何でか解る?。簡単なこと、彼らには患者さんしか見えないからさ。つまり、煙草吸って癌になる人ってのはほとんどいないわけでしょ、だから僕達には解らないよね。ところが、病院にはさ、患者さんだけが集まるわけよ。その1%の人が集まるわけだな。で、お医者さんはそういう人達だけを毎日見てるわけよ、商売だからw。そうしてるうちに錯覚してしまうんだと思う。その1%の患者さんが全てみたいに。だから、不当にリスクを高く評価してしまうんじゃないかな?一般人の感覚とかけ離れた`錯覚`がそこに生じてしまうんじゃないだろうかと思う。だからさ、僕ら一般人としては言いたくなるわけだ「些細なリスクで、楽しみを奪わないでくれよ」とね」。
とまあ、こんな感じ。読み比べて貰えば、言っている内容は全く同じだと理解していただけるはず。んで、僕の書いた文章であれば、「まあ、そりゃそうだ、一理ある」と頷いて貰えるんじゃなかろうか。
解り易くするため長文にしたけど、本質は、「医師が接している人間の母集団が、一般人と異なるため、錯覚が生じている」とただそれだけのこと。
という具合に、「煙草の害の一つに喫煙者ががんになるリスクが上がりますよ」に対して、「煙草吸ったら癌になるって言うよね。だけどさ~~~~~を奪わないでくれよ」とね」という理屈で反論するのがトンデモ系の人の本質だと言っている。
なぜかというと、内容的には「医師が接している人間の母集団が、一般人と異なるため、錯覚が生じている」の1行で終わっちゃう話なんだけれど、その1行で終わらせてしまうと、「本当に医師の接している人間の母集団が一般と違うのか?」「肺がんリスクの統計は医師が接している人間を母集団としているのか?」という当たり前の疑問が出てきて、主張に説得力を持たせられない。
長ったらしく言いまわすことで、けむに巻くわけだな。
で、トンデモ理論を展開しない自らには関係ないのかって言うとそうでは無くて
ここで注意しなければいけないのは、人間に、難解な物を有り難がる習性があるという点。理解したいと思うし、読みたいと思う。読んだ人間を尊敬し、書いた人間はもっと尊敬する。だから書きたいと思う。難解さに憧れる心理ってのは、多くの人間に共通しているんじゃないのかな。
まあ、長々と書いてきましたが、人間には、頭の良さに憧れる点があると思う。それが、難解さへの憧れに繋がり、話をややこしくすることが多々あるということを覚えておかれると役に立ちます。考えてみると、トンデモ説を展開すること自体にも、そういう動機があるのかもしれません。
他人と違う意見=頭が良い という勘違いです。まあ、色々関わっていると解りますが、人間ていうのはコンプレックスを誰しも抱えているもので、それはむしろ、地位のある人間や知的とされる人間に強かったりします。左翼に走る人なんかの動機の一つがこれだったりするからね。
- 難解な方がありがたられる/頭が良く見える
- 誰もが自分は頭が良くあって欲しいと思う
- 他人と違う意見を持つと頭が良くなったような気がする
教養としてカントとやらも読んでみようかな・・・