299円のニシンアクアパッツァ

先日、近所のスーパーマーケットで買い物をしていたら、ふと「冷凍生ニシン」というのが目に留まりました。30cmほどの中くらいの丸々した魚が冷凍されたもので、値段がなんと2尾で¥299。安い?(というか冷凍なの?生なの?)

自分の中でニシンというと、魔女の宅急便で「おばあちゃんのニシンパイ好きじゃないのよね」とかに出てくるボヤっとした認識だったので、ちょっと買ってみました。塩焼きにでもしようかなって。てか、ニシンってもう少し小ぶりのイメージだった。

で、ノリで買ったものの、どう使ったものか決めかねて、冷蔵庫にぶち込んであって悩みの種であった。

とりあえず食べてみようかな・・・と思いつつ、塩焼きってのも面白くないなと・・・アクアパッツァにしてみることにしました。
料理の学校にも行ったことがある妻に全部任せようと思ったんですが、言い出しっぺがヤレとのことで私が調理することに・・・

まずニシンを昼から冷蔵庫に移して解凍。冷凍魚って初めて使うけど、冷凍肉と違って殆どドリップ出ないんだな・・・

普段魚をさばかないので合っているのか分からないけど・・・まず包丁の背で尻尾からしごいて、うろこを取る。めっちゃとれる。たまにやると楽しい。
次に目立つひれ(背中とか、手とかおなかとか)を取る。取るって言ってもうまく切れず、またどこまで深く切り込むべきか戸惑いつつ取る。しかもちょっとかわいそう。
最後にお腹に切れ込みを入れる。喉のあたりから包丁の刃を5cmほど入れて、肛門のあたりまで割く。すると内臓がタランとでてくるので、引っ張り出す。(本当は首のあたりに切れ込み入れるんだったけかなぁ・・・内臓を引きちぎるんじゃなくて。)

昔ボーイスカウトでアジを捌いたとき以来で、アジ以外の魚に適用して良いのか分からないけど、少なくともニシンはだいたい同じ構造で良かった・・・。
釣りをしないと普段魚捌かないからなぁ。親父は釣り教えてくれたけど、なんつったかな・・・5cmでから揚げにするような魚しか釣れなかったから、捌き方は教えてくれなかった。そういう意味でボーイスカウトは万能だ。掩体掘ったりとか。異世界転生物を書くなら、大抵のことは「ボーイスカウトで一度やった」と書けば成立する。たぶん。

と、料理に戻って、あとは魚のお腹の中を含め全体を水で良く洗って、ぬめりと生臭さを取る。

ここで妻からアドバイスがあって、キッチンペーパーで拭くと生臭さが取れるというので、内臓とウロコが無くなったニシン君を良くふく。片栗粉を使う方法があった気がするけど、こっちのほうが楽でいいかもしれない。

あとは・・・スキレットで焼く。
そう、アクアパッツァにしたかったのは7月にコストコで買ったスキレットを使いたかったからというのもある。


コストコのスキレットっていうとLODGEの8インチ+10インチのセットがメジャーみたい。以前よく見かけたし。

https://costcotuu.com/20201001/post_136432.html

でも、うちで買ったのはTramontinaっていうメーカーの10インチ+12インチセット。
コストコ通にも紹介されていないし、他にこのトラモンティーナを紹介しているブログが見つけられなかったので、相当品を販売しているアマゾンを・・・
コストコモデルはコレと2つ違いがあって、①10インチのほうが波底になっている、②シリコンハンドルの色が青、とまぁ全く一緒では無かったりする。あとアマゾンは値段が高い。なにせ重いからな。

ちなみにコストコは2枚で¥6,000で、私が買った日は¥1,500引きだったので¥4,500だった。

本当はLODGEがやっぱり一流メーカーだし、LODGEを買おうかなーと思っていたんだけど、コストコモデルはシリコンハンドルが付いていないのが気になってて・・・。

というのも、もともとLODGEを知ったのは

で取り扱われているのを見たからなんですよね。ここのお店では在庫処分品だったりすると、シリコンハンドルを付けてくれるとか・・・いや、一応裏取ろうと思って検索したら“鉄フライパン”にはついてくるって記載は見つかったけど、スキレットに関するものは見つからなかったから、私の勘違いだったかな・・・?というか、お店のサイトが私の環境ではレイアウト崩壊していて探せなくなってしまった・・・。

ま、とにかく、上のブログのおかげでシリコンハンドルの存在を認識していて、同時にLODGEのスキレット用のシリコンハンドルって1個で千円ちょいするってのも調べて分かってたんですよ。

LODGEのコストコモデルは2枚で4千円ほどで、LODGEとしては驚安なんだけど・・・ハンドルを別に買うと結構いい値段になるからなぁ…となかなか手が出なかったわけです。あと、それ言ったら蓋もないし・・・だから上のお店で買おうかなぁと悩んでました。

で、ふと7月にコストコ廻ってたら、このTramontinaがセールになっているのが目についたってわけですよ。こいつは最初からシリコンハンドルが2個ついてくる。6千円だと微妙だけど、¥4,500なら安いかなーと思って買ったしまったわけです。
ただ、失敗したかなーと思っていたのが、10インチと12インチのセットってとこ。12インチ(30cm)は一般的な家庭のガステーブルで使うにはちょっと大きすぎる

例えばティファールのフライパンなんかは、セットに入っている大小の大が26cmで、小が22cmなわけですよ。特大サイズも単品売りされているんだけれど、特大で28cmです。それくらい、30cmのフライパンというのは家で使わないサイズなんだと思う。
(詳しいねって?それはティファールのセットの大のフライパンに蓋が欲しくて、フタを単品で買ったとき、間違えて28cmの蓋を買ったから・・・あの屈辱。悔しさ。あー。)

そういう意味でコストコLODGEのセットのほうは8インチ+10インチで8インチ=20cm、10インチ=26cmだから、ティファールのセットの大きさからみても妥当なところだと思う。


と、思ってたけど

>30cmほどの中くらいの魚が冷凍されたもので、値段がなんと2尾で¥299。安い

と、ここで生きてきたわけですよ、30cmが。12インチが。

というわけで、https://mi-journey.jp/foodie/29206/を参考に作ってみた。

アックアパッツァっていうとなんかオシャレな料理に聞こえるけれど・・・調べてみると、比較的シンプルな家庭料理が起源で、プロやお店のものは色々難しいんだろうけど、晩飯のおかずレベルで作るんだったらそんなに複雑な料理ではない。

勉強した限りは、アクアパッツァは「焼き魚のワイン煮蒸し」といったらいいような料理のようだ。

上の紹介記事は初見は「えっ雑。行間が分かる人しか作れないような、雰囲気レシピ?」と思ったけど、よく読むと初学者が躓く様なポイントは全部フォローされていて、歯抜けになっているわけではなくそれだけ手順が整理されたレシピであるし、またそんなに複雑な手順を必要としない料理だとわかる。

というわけで、レシピを完全に倣って、クッキングシートの上でオリーブオイルでニンニクを焼き、魚を焼いて・・・焼けたら白ワインをドーンと入れて、野菜と魚介類を入れて煮る。うちの魚は“鯛”じゃなくて、¥150のニシンだけどな!

白ワインはイトーヨーカドーで一本¥600で買ったけど、なんか不味くて進まなかったやつ。1/5くらい残っていたから全部入れる。レシピでは大さじで3~4と書いてあったけど、お酒の瓶は大体700ccだから1/5は140ccくらい。大さじは30ccだから4杯で120ccなのでまぁいいとこだろうと。(文を書きながら、アレっ?と思ってググったら、大さじは15ccだった・・・入れすぎ!?)

我が家は比較的に裕福な家計だと思うのだけれども、やっぱり一個¥400のパプリカは高い。省略!
あさりも・・・たかい!代わりにボンビノス貝にする。いやボンビーじゃないな、ホンビノス貝か。
ちょっと寂しいので、セールの冷凍エビも入れる。

で、めちゃくちゃ跳ねるので、例の間違えて買ったティファールの28cmのフタを載せる。
全然合わないんだけど、28cm用のフタは、28cmのフライパンに乗るようにできているから、フタの外周は一回り大きい29cmくらいある。逆に30cmのスキレットは一番上は30cmなんだけど、底に向かって絞り込んであるから、お互い1cmくらいハマったところで歩み寄ってくれて、意外といい感じに蓋ができた。


できあがったアクアパッツァはなかなか美味しかった。

レシピが良かったのか?

ワインを入れすぎたんだけど、スープの量は少なく濃厚になっちゃって、もう少し水入れたほうが良かったかも。まぁこれはこれで良かったけど。

また、味付けはしていないのに、適度な塩気で美味しかった。魚にコショウは振ったけど、塩は振っていないんだよなぁ・・・。そういうもんなのか?それとも貝とかエビの塩抜きが足りなかったのか?ニシンに冷凍段階で塩が入ってた?
よくわかんないけど、うまくいった。

とりあえず、
①なんとなく買った使い道に困るニシン
②ちょっとデカすぎるスキレット
③間違って買ったティファールのフタ

この3つのモヤモヤアイテムが融合して一品になったってのが嬉しかった。というワケです。

おわり。

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