リモートだと仕事サボるからってマジで言ってる?
リモート否定派の根源にある「リモートだと仕事しているのか分からん/仕事をしているか測ることができない」って言うの、すげーモヤモヤして聞いている。
んじゃ逆に言うとさ、オフィスに出勤していれば仕事しているって分かるし、仕事の成果を測ることができるのか?
私は実は毎日日報を書いている。私の職場には週報すらないから、自分の仕事のことなんて基本的に誰も管理していないんだけど、効率を追求したいから書いている。いやカッコつけました・・・実はなんかこういうの、記録に残して並べることに快感を覚える変態だからです。(たぶん、似たような人は一定数いるはずだ・・・っ)
でまぁ、それによるとぶっちゃけ殆ど仕事で来てない日が結構あるのよ。
いや、若いころは眠い日とかもあって、眠くて仕事が捗らない人かもあった。でも、三十代半ばを過ぎてくると、どっちかというと寝るのが大変で、職場では眠いどころか目はギンギンである。血走ってる。昼休みも寝るどころか、こりゃ捗るわいと文章纏める形やプログラミング系の作業を集中してやってる。
それでも仕事の捗る日と捗らない日があるわけ。でさ、これを上は把握してんのかって話。
絶対把握してないだろ。多分見ているのは時間通りに出社してきて、遠目で見てなんかやってるなってことだけ。それをさ、「出勤なら仕事の成果を測ることができる(ドヤッ」って言われても、???としか言いようがない。
そんな粒度で測るんだったら、リモートならチャットであいさつでも入れるとか、その程度で測れるやん。
さぼれる状態ならさぼるやつと仕事して将来性あんのか?
そこでさ、確かにリモートで悪意を持ってさぼろうとしたらさぼれるよ?
挨拶とかも予約送信にしてさ、なんかこう旨いこと仕事の成果を水増しして報告するだとか・・・寝坊したときに成りすますシステム作ったりとかさ。
でもさ、出勤に縛られて椅子に座ってないと仕事できない人って、どうなのそれ?野生動物なの?
確かに、この人出張一緒に行ったらずーっとゲームしてるし、やれって言われた最低限のことしかやらないんだなーって人はいる。仕事に拘りとかねーんだろうなぁとか。
でも、そんな嫌々と金のためにやってます・・・拘束されなければ契約破って本能の赴くままに行動します・・・なんて野生動物と横に並んで仕事してどうすんの?マジで。
そういう人でも解雇できないから困るとか、そういう人も居ないと仕事の量がこなせないとかってのは分かる。だから、そういう人が居たらダメだって言いたいわけじゃない。
でも、その集団に交じって仕事してたら、やる気がある集団と差がどんどん開いてくよねってこと。
いいのか?オレ・・・?
優秀な奴も来ないんじゃないか・・・?
それにもう一つ心配していることが有って、いま若手で優秀な奴が集まらない。
いや、うちはラッキーで、一人うっかり来てしまった優秀な若手が居るんだけど、そろそろもう2~3人欲しいところなわけ。でも全然来ない。もうホント来ないわけ。
今もいろいろ妥協して、通称「とっつぁん」を外注で雇い入れてるんだけど、とっつぁんもまたやべーのよ。人としては好きだ。悪い人じゃない。ところが致命的にエンジニアに向いてない。
もうこんなんばっか。
で、先ほど触れたうっかり入社しちまって辞めるコストより他社のベネフィットが微妙に下回っているせいでズルズルと在籍してくれている若手だけど、やっぱ東京に住みたいっていうのよね。
まーうちの工場は周りにゴルフ場くらいしかないし・・・退屈な街だ。東京まで1時間で出られるのは良いんだけど、通勤しようと思ったらしんどい距離だ。
私はもう中学生くらいの頃から、正直ネットとモノづくりしか興味が無くって、友達と遊びに行くってのはあくまで隙間にやる程度で、常になんか作ってるのが生活だった。だから田舎でも別に関係ないのだ。
ただまぁ、結婚して妻と楽しみたいとなると出歩くようになって、出歩くとやっぱり東京って楽しい街なんだ。いろんなお店が有り、いろんな施設が有り、いろんな景色がある・・・そしてそれがお互い歩いて移動できるような距離感で並んでいる。
歩きたくなければ網の目のように地下鉄が走っていて、5分おきくらいに電車が走ってくるし、バスもレンタル自転車も溢れている。
都会は高いというイメージがあるが、飯や買い物、アクティビティについては高いのはホント銀座~有楽町とか、麻布とか限られたエリアだけで、その周辺は高くない。むしろ質を考えれば安い。
ある程度社交的で能力も有ったら、東京に住みたいってのは当然だろう・・・と思った。
というか、ぶっちゃけ自分も車とか処分して都内暮らししてみたい気もする。工作用の音が出る機材とかは妻の実家ででもやらせてもらうか、郊外に別荘買うとかさ。
都内の不動産の家賃とか「こんな狭い部屋誰が借りるん!?」と思ってたけど、そういう東京の良さも分かってくると、アリよりのアリかもなーと考えが変わってきた。だって車2台の障害維持費を月割りしてみると、結構良い金額になるしさ・・・。
そう考えると、毎日毎日1時間かけて通勤なんて、時間が勿体なくて非現実的なんだわ。
百歩譲って週に何回かなら、まだいい。でも、毎日は無駄すぎる。
これは私個人の場合だから、「ま、でも車も楽しいし、郊外の今の暮らしもわるかねーや」で済ませることができる。
でも、優秀な若手だったら「うーん、ココは面白そうだけど、リモート原則なしか。」「こっちは多少詰まらなそうだけど、リモートもできるしこっちかこっちかなー」という具合に、選考にまず上がらんのではなかろうかっ。
いまも漏水のように10年未満の若手がポツリポツリと抜けていくけど、結局そういう視点で他所に行っているのでは・・・?